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中国・アジアウォッチ シリーズ企画「勃興アジア・フィンテック」 (中)

融資ビジネス、個人間仲介が活発に

中国は曲がり角、インドネシアは拡大期

真鍋 和也 (研究生)
   
上原 正詩
  主任研究員

2018/10/22

 フィンテック産業のなかで、スタートアップの数が最も多いのが融資分野だ。原則として店舗を持たないで、インターネットを通じてサービスを手がけるのが特徴だ。市場規模は30兆円を超え、その8割は匿名の人同士を結び付ける個人間(P2P)融資。世界最大の市場を持つのは中国で、その他のアジア諸国でも金融当局による適法との判断が追い風となり、拡大期に入りつつある。
 もっとも中国では登録制の導入で企業の淘汰が本格化するなど、曲がり角を迎えている。今後、景気減速などで貸し倒れ案件が続出すれば金融システムへの打撃は避けがたく、先行きは波乱含みだ。(本レポートは「勃興アジア・フィンテック」[3回シリーズ] の第2回)

【(中)のポイント】

  • フィンテックで決済に並んで勢いがあるのが融資分野だ。インターネットを使い、匿名の人を結び付ける個人間(P2P)融資が主流となっている。
  • P2P融資で世界一の市場となっているのは中国。東南アジアではインドネシアで参入企業数が急拡大している。
  • 順調に拡大するデジタル決済と違い、P2P融資は波乱含みだ。中国では16年の登録制の導入後に倒産・閉鎖が相次ぎ、市場も失速している。今後、貸し倒れが続出すれば、金融システムへの悪影響も否めない。

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