▼ポイント▼
- 中国では、消費が景気を下支えしている。2018年の消費は17年から伸びを高めており、経済成長率への寄与も約8割を占める。なかでも、生活水準の向上に伴い医療や教養・娯楽などのサービス消費が消費全体をけん引している。
- サービス消費の拡大は需要飽和による耐久財消費の伸び悩みを補っている。電子商取引の普及によるフードデリバリーやオンライン教育といった新たな分野の成長がサービス消費を後押ししていることも背景にある。
- 米国との貿易摩擦による悪影響が懸念されるだけに、サービス消費の順調な拡大が景気の安定化にとって不可欠である。官民を挙げた電子商取引分野の推進に向けた取り組みに注目が集まる。
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