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中国・アジアウォッチ シリーズ : 中国ビジネス そこが知りたい
(第5回)
「いま、なぜ大連が注目されるのか?」
MUFGバンク(中国)大連 野呂瀬元太支店長に聞く
2019/09/30
日本企業の中国ビジネスに関わる様々な話題や問題を、各方面の専門家らにインタビューして解説するシリーズ「中国ビジネス そこが知りたい」。第5回のテーマは「大連と日本企業」。歴史的に日本とのつながりが深い遼寧省の港湾都市、大連市はここ数年、日本企業が東南アジアに生産拠点を移すなど「大連離れ」の動きが加速していた。しかし、最近では日本からの大型の投資案件が相次ぐようになり、再び脚光を浴びつつある。いま、なぜ大連なのか。大連日本商工会の事務局長もつとめるMUFGバンク(中国)の野呂瀬元太・大連支店長に、最新の大連事情を聞いた。
【第5回のポイント】
- 東北3省は非常に厳しい状況にあるが、大連の経済情勢は安定している。今年上半期の実質GRP (域内総生産)成長率は6.7%となり、全国の成長率を0.4ポイント上回った。外資をはじめとする工業部門が好調なためだ。
- 2年ぐらい前までの撤退ラッシュが収まり、大連日本商工会の会員数は750社前後で安定して推移している。大型案件に加えて、大連の立地の良さや熟練工を目当てに中国の他の地域から工場移転する動きも目立っている。
- 現在の市のトップは日本企業の誘致に非常に熱心であり、既存企業にもきめ細かく対応してくれる。新たに日本工業団地を設けるなど、インフラ投資にも力を入れており、中国ビジネスを展開しやすい環境となっている。
◆関連レポート◆
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・【第3回】「なぜ、現地で会計不正が相次ぐのか?」――与信管理協会専務理事 大宮有史氏に聞く
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※旧サイト(~2018.8月)の中国・アジア研究、アジア予測、コラムなどの一覧はこちらから
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