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朝鮮半島リポート (第10回)

制裁下で変容する北朝鮮の国際商品見本市

目立つ国内企業の進出、中国企業も存在感

朝鮮半島経済研究会
   

2019/11/11

 非核化や制裁緩和をめぐる米朝などの駆け引きが続く中、北朝鮮が国を挙げて国際商品展示会(見本市)の開催に力を入れている。国連制裁の影響で外国企業の活動が限定的なのに対し、近年、目立っているのが北朝鮮の国内企業の進出だ。国際商品展示会はその国の経済や国際関係の状況を映し出す鏡でもある。平壌と東北部の経済特区、羅先で開かれた展示会の様子をリポートする。

【第10回のポイント】

① 北朝鮮が国際的な商品展示会の開催に力を入れている。首都・平壌で春と秋に開催する国際商品展覧会や東北部の経済特区、羅先で夏に開催する展示会が代表例で、10月には日本海に面した港湾工業都市、清津でも第1回目の国際商品展示会が開かれた。

② いずれの展示会にも外国企業が参加しているものの、北朝鮮の核・ミサイル開発に対する国連決議による経済制裁が強化されたため、外国企業の活動は限定的になっている。その中で、中国の存在感が相対的に大きくなっている。

③ 近年は外国企業に代わって、北朝鮮の国内企業の台頭が目立っている。金正恩政権が進める経済改革の柱である企業の経営自主権拡大が能力のある企業の副業を後押ししている面があり、国際商品展示会が国内企業の新製品の発表の場にもなりつつある。

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