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経済百葉箱 第143号

設備投資は成長分野と課題解決に的

―今後も増加基調を維持―

嵯峨元成、増田裕介、山口修平 <監修>短期経済予測主査:西岡慎一、総括:田中顕
   

2020/01/08

▼ポイント▼

          • 足元の設備投資は高水準に達しており、循環面からの下押し圧力は強い。ただし、最近の設備投資の中には、成長分野の取り込みや経営課題の解決などを目的とする前向きな案件も少なくない。20年度の設備投資は増加基調を維持しよう。
          • 長らく減少トレンドにあった建設投資が復活している。都市部では、多くのオフィスビルが老朽化による建て替え期に当たっており、再開発が進んでいる。インバウンド需要や通販市場の拡大を受けた投資も旺盛である。今後は情報通信業で次世代通信規格「5G」関連の建設投資にも期待できる。
          • 知的財産投資も加速している。特に、小売業や建設業など人手不足が深刻化している非製造業でソフトウエア投資が伸びを高めている。次世代自動車に関連した研究開発投資も幅広い産業で増加している。

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