一覧へ戻る
経済百葉箱 第144号

中国のインフラ投資、景気減速の一因に

―地方政府の2つの財源に制約―

黄盛凱、白須光樹 <監修>短期経済予測主査:西岡慎一、総括:梶田脩斗
   

2020/01/09

▼ポイント▼

        • 中国では、インフラ投資の伸びが大幅に鈍化しており、景気減速の一因となっている。これには、地方政府の財源が減少していることが大きい。特に、「非公式な財源」(予算に計上されない財源)に厳しい規制が課されたことが影響している。
        • 19年に入ってから、「公式な財源」にも制約が課せられている。中央政府による不動産規制で土地譲渡収入の伸びが落ちている。地方債(地方専項債券)の前倒し発行が認められたものの、この資金の多くはインフラ投資に充てられておらず、政策効果を削いでいる。
        • 地方政府の財源に制約を課す動きは、地方財政の健全化や不動産バブルの抑制に向けた中央政府の強い意向が働いている。こうした中央政府のスタンスは今後も続くとみられ、インフラ投資の伸びは低位にとどまる可能性がある。

バックナンバー

2022/07/11

経済百葉箱 番外編<2022年度>―景気の断面・国内編―

2022/07/07

経済百葉箱 番外編<2022年度>―景気の断面・海外編―

2022/03/28

給付金は22年度に民間消費を約1.2兆円押し上げ

鈴木沙織、田中大貴 <監修>短期経済予測主査:稲葉圭一郎、総括:松尾朋紀

2022/03/25

設備投資、企業物価高によって増勢鈍化へ

小花利輝、坂井遼太郎、白石尚之、細谷香穂、水ノ上博一 <監修>短期経済予測主査:稲葉圭一郎、総括:松尾朋紀

2022/03/24

企業物価、ウクライナ危機により一段高

白石尚之 <監修>短期経済予測主査:稲葉圭一郎、総括:松尾朋紀