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朝鮮半島リポート (第14回)

新型肺炎で膨らむ北朝鮮の経済リスク

国境封鎖で周辺国との交流がストップ

朝鮮半島経済研究会
   

2020/02/12

 新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済に影を落とす中、中国と国境を接する北朝鮮も対応に追われている。ウイルスの流入を防ぐため中国やロシアとの国境を事実上封鎖。経済面で後ろ盾となってきた中国との取引も大幅に縮小しているもようで、再建途上にある北朝鮮経済への打撃は必至だ。核ミサイル開発に伴う国連制裁とのダブルパンチで、経済発展を公約に掲げる金正恩政権にとって痛手は避けられない情勢だ。

【第14回のポイント】

① 北朝鮮は新型コロナウイルス感染症の伝播防止を「国家の存亡にかかわる重大な政治課題」と位置づけ、国境・港湾・空港などの検査・検疫を強化するよう関係機関を徹底指導。近隣諸国との航空便や列車の運行をストップし、中国などとの交流を事実上遮断している。

② 金正恩政権が他国にも増して新型コロナウイルスの感染症対策に敏感になっているのは、防疫体制が脆弱で、医薬品も不足している状態で北朝鮮国内に感染が広がれば、指導部を揺るがす脅威となりかねないとの危機感があるためだと見られる。

③ 金正恩政権は近年、「自力更生」を掲げ、国産を推奨しているとはいえ、貿易面での中国依存度は以前よりも格段に高まっている。外貨獲得のために最近、力を入れている観光事業への影響も避けられない。政権にとっては、新型肺炎問題で新たな経済的リスクを抱えた格好で、そのリスクの大きさは閉鎖の長さにかかっているともいえそうだ。

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