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経済百葉箱 第148号

中国、異例のマイナス成長へ

―10%減産で世界生産120兆円の下押し圧力―

増田裕介、若杉達也、梶田脩斗 <監修>短期経済予測主査:西岡慎一
   

2020/04/01

▼ポイント▼

          • 中国経済は過去に例をみないほどに悪化している。新型コロナウイルスの感染防止に向けた強力な外出制限で、2月の経済活動はほぼ停止状態に陥った。3月に入って操業を再開する企業が増えているが、職場に復帰できない労働者も多く、稼働率は例年を下回る。2月の激しい生産の落ち込みと3月の稼働状況を勘案すると、1-3月期の実質成長率は、2桁に近いマイナスも避けられない情勢にある。
          • 中国の経済悪化は、世界に波及している。中国製造業の10%減産は、世界全体の生産を1.1兆ドル(約120兆円)減少させるインパクトがある。中国の需要減少による経路に加えて、中国の供給停止が各国の生産を制約する影響も大きい。わが国も、7.5兆円の減産圧力を受け、特に、自動車などで供給制約の悪影響を被っている。非製造業でも、海運・空運のほか、建設業や卸小売が中国の供給制約の影響を受ける。
          • 中国のウイルス感染がこのまま終息し、労働者の職場復帰が進めば、4月以降、徐々に回復することが期待される。ただし、ウイルス感染は米欧に拡散している。中国と同様、米欧経済もかつてないほどに落ち込む可能性があり、貿易の停滞などを通じて、中国経済の回復を阻害しうる点には注意を要する。この点、中国政府は目立った経済対策を打ち出しておらず、次の全国人民代表大会などに注目が集まる。

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