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中国・アジアウォッチ シリーズ企画「コロナ後のイノベーション動向」 (7)

不動産系、取引仲介など米中に類似企業

―投資家ソフトバンクに存在感

上原 正詩
  アジア予測室長兼主任研究員

2020/06/17

 「不動産」分野は評価額合計で米中がそれぞれ4割前後を占めて拮抗している。内需型産業であり、米中にそれぞれの国内市場を基盤とする、ビジネスモデルが類似したスタートアップが存在する。不動産の取引仲介サイト、ホテル運営・民泊仲介、シェアオフィス運営などに評価額の大きな企業がある。ウィーワーク、オヨ・ルームズなど経営問題を抱えるスタートアップも多い。ウィーワーク、オヨにも出資するソフトバンググループは、米中の不動産取引仲介サイトにも投資するなど、不動産系VCの中では際立った存在感を示す。

【ポイント】

  1. 不動産系は評価額合計で米国と中国が拮抗しており、それぞれの国内市場を基盤とした類似スタートアップが存在している。
  2. 不動産のネット取引仲介プラットフォーム運営、ホテル運営・民泊仲介、シェアオフィス運営などが注目ビジネスとして浮上した。
  3. 投資家としてはソフトバンクグループの存在が目立つ。中国・貝殼找房(ベイクチャオファン)、米コンパス、さらに経営問題を抱えるウィーワーク、オヨ・ルームズなど米中印の不動産スタートアップ大手に出資している。

 

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