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中国・アジアウォッチ シリーズ企画「コロナ後のイノベーション動向」 (10)

ライドシェア系、アジアにVCの関心シフト

―米国はマイクロモビリティに軸足

上原 正詩
  アジア予測室長兼主任研究員

2020/06/24

 「ライドシェア」分野のスタートアップは12産業分類中で企業数は教育系よりも少ない最下位だったが、評価額合計ではハード系に次ぐ6位に浮上する。評価額の比較的大きなスタートアップが多く、中国の滴滴出行、シンガポールのグラブ・ホールディングス、インドネシアのゴジェック、インドのオラ・キャブズの4社の存在感が大きい。特にグラブ、ゴジェック、オラはライドシェアから決済サービス、電子商取引まであらゆるサービスを手掛ける「スーパーアプリ」を志向している。ライドシェア大手がすでに上場しスタートアップ生態系から“卒業”してしまった米国では、電動スクーターを使うマイクロモビリティが注目されており、コロナ禍で需要が激減する中、業界再編の動きがみられる。米国ではカーシェア、レンタカー関連のスタートアップも浮上している。

【ポイント】

  1. ライドシェア分野はアジア系の存在感が大きい。中国の滴滴出行、シンガポールのグラブ・ホールディングス、インドネシアのゴジェック、インドのオラ・キャブズのアジア4社だ。
  2. グラブ、ゴジェック、オラはライドシェアから決済サービス、電子商取引まであらゆるサービスを手掛ける「スーパーアプリ」を志向している。
  3. 米国では電動キックボードを使うマイクロモビリティが注目され、コロナ禍で需要が激減する中、業界再編の動きも出ている。