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中国・アジアウォッチ シリーズ企画「コロナ後のイノベーション動向」 (11)

フード宅配系、米国とインドが激戦区に

―料理、食料品宅配、シェアキッチンなど注目

上原 正詩
  主任研究員

2020/06/26

 「コロナ禍で外出禁止・自粛令が世界各国・各都市で出される中、フード宅配は市場が拡大しているビジネスの一つだ。「フード宅配」関連分野のスタートアップはVCからの出資を集めている企業が米国とインドに多く、両国が激戦区となっている。中国は大手2社がすでに上場しているか、大手の傘下に入っており、スタートアップ全体に比べて存在感が薄い。米国では米ドアダッシュが料理宅配ビジネスをリードするほか、食料品宅配のインスタカート、キッチン共有サービスを提供するクラウドキッチンズなど様々なフード関連ビジネスが生まれている。インドも同様でスウィギー、ゾマト・メディア、ライドシェアのオラ・キャブズなども料理宅配市場に参入し、激しいシェア争いをしている。また「宅配」ではないが、植物由来の原料で代替肉や卵などを開発する食品スタートアップも注目されている。

【ポイント】

  1. フード宅配関連分野のスタートアップはVCからの出資を集めている企業が米国とインドに多く、両国が激戦区となっている。
  2. 米国では米ドアダッシュが料理宅配ビジネスをリードするほか、食料品宅配のインスタカート、キッチン共有サービスを提供するクラウドキッチンズなど様々なフード関連ビジネスが生まれている。
  3. インドも同様でスウィギー、ゾマト・メディア、さらにライドシェアのオラ・キャブズなども料理宅配市場に参入し、激しいシェア争いをしている。