「コロナ禍で外出禁止・自粛令が世界各国・各都市で出される中、フード宅配は市場が拡大しているビジネスの一つだ。「フード宅配」関連分野のスタートアップはVCからの出資を集めている企業が米国とインドに多く、両国が激戦区となっている。中国は大手2社がすでに上場しているか、大手の傘下に入っており、スタートアップ全体に比べて存在感が薄い。米国では米ドアダッシュが料理宅配ビジネスをリードするほか、食料品宅配のインスタカート、キッチン共有サービスを提供するクラウドキッチンズなど様々なフード関連ビジネスが生まれている。インドも同様でスウィギー、ゾマト・メディア、ライドシェアのオラ・キャブズなども料理宅配市場に参入し、激しいシェア争いをしている。また「宅配」ではないが、植物由来の原料で代替肉や卵などを開発する食品スタートアップも注目されている。
【ポイント】
- フード宅配関連分野のスタートアップはVCからの出資を集めている企業が米国とインドに多く、両国が激戦区となっている。
- 米国では米ドアダッシュが料理宅配ビジネスをリードするほか、食料品宅配のインスタカート、キッチン共有サービスを提供するクラウドキッチンズなど様々なフード関連ビジネスが生まれている。
- インドも同様でスウィギー、ゾマト・メディア、さらにライドシェアのオラ・キャブズなども料理宅配市場に参入し、激しいシェア争いをしている。
関連レポート
シリーズ企画「コロナ後のイノベーション動向」【1】スタートアップの選別淘汰加速へ
【2】浮上するヘルス系スタートアップ
【3】ソフト系、米国が世界8割、裾野も広く
【4】ハード系、米中が世界を二分し先導く
【5】メディア・エンタメ系、ゲームエンジンが上位に
【6】教育系、米中印でオンライン教育成長
【7】不動産系、取引仲介など米中に類似企業
【8】フィンテック系、米中印に巨大決済企業
【9】電子商取引系、新興国で地場サイト成長
【10】ライドシェア系、アジアにVCの関心シフト
【11】フード宅配系、米国とインドが激戦区に
【12】自動運転系、米ウェイモが資金、実績で首位
【13】物流系、E・マスク氏、宇宙から陸上まで変革
第5回アジア経済中期予測 「米中対立下のデジタル・アジア――イノベーションと都市の行方」
バックナンバー
- 2023/07/05
-
中国の乗用車市場から外資が消える?
- 2023/07/03
-
アジア・エコノミスト:「生成AIは生産性を向上」
- 2023/06/22
-
中国経済、鈍い回復力 「5%成長」に暗雲
- 2023/05/08
-
起業人脈に見る生成AI勢力図
- 2023/04/04
-
中国との高速鉄道で変貌するラオス