一覧へ戻る
中国・アジアウォッチ シリーズ企画「コロナ後のイノベーション動向」 (12)

自動運転系、米ウェイモが資金、実績で首位

―ビッグテックがスタートアップ支援で積極関与 

上原 正詩
  アジア予測室長兼主任研究員

2020/06/29

 「自動運転」分野のスタートアップは12産業分類中で企業数では7位、評価額合計では8位。デカコーンは米グーグル系の米ウェイモ1社のみ。ウェイモは資金調達だけでなく、カリフォルニア州の公道走行実験での実績でもほかを引き離す。ビッグテックでは米アマゾン・ドット・コムや米アップルもユニコーンに出資するなど自動運転の実現に積極的に取り組む。米国を追い上げる中国では百度(バイドゥ)本体が開発をリードし、阿里巴巴集団(アリババ集団)、騰訊控股(テンセント)もスタートアップに先行投資する。自動運転はライドシェアや電気自動車、さらに電池などの部材開発にも関連しており、自動車業界を根本から変革するかもしれない。

【ポイント】

  1. 自動運転分野は米グーグル系の米ウェイモが資金調達だけでなく、公道走行実験での実績でもほかを大きく引き離している。
  2. ビッグテックではアマゾン・ドット・コムやアップルも自動運転の実現に積極的に取り組む。アマゾンはこのほど米ズークスを買収することを決めた。
  3. 米国を追い上げる中国は、バイドゥ本体がリードし、アリババ、テンセントもスタートアップに投資する。独立系の小馬智行科技(ポニー・エーアイ)も米中で実績を重ねる。
  4. 自動運転はライドシェアや電気自動車、さらに電池などの部材開発にも関連しており、自動車業界を根本から変革する可能性がある。

関連レポート

シリーズ企画「コロナ後のイノベーション動向」
【1】スタートアップの選別淘汰加速へ
【2】浮上するヘルス系スタートアップ
【3】ソフト系、米国が世界8割、裾野も広く
【4】ハード系、米中が世界を二分し先導く
【5】メディア・エンタメ系、ゲームエンジンが上位に
【6】教育系、米中印でオンライン教育成長
【7】不動産系、取引仲介など米中に類似企業
【8】フィンテック系、米中印に巨大決済企業
【9】電子商取引系、新興国で地場サイト成長
【10】ライドシェア系、アジアにVCの関心シフト
【11】フード宅配系、米国とインドが激戦区に
【12】自動運転系、米ウェイモが資金、実績で首位
【13】物流系、E・マスク氏、宇宙から陸上まで変革

第5回アジア経済中期予測 「米中対立下のデジタル・アジア――イノベーションと都市の行方」