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中国・アジアウォッチ シリーズ企画「コロナ後のイノベーション動向」 (13)

物流系、E・マスク氏、宇宙から陸上まで変革

―「トラック版ウーバー」も米中で成長  

上原 正詩
  アジア予測室長兼主任研究員

2020/06/30

 「物流」関連分野のスタートアップの企業数は53社で、12産業分類中で企業数、評価額合計でほぼ自動運転系と肩を並べる。自動運転はグーグル系のウェイモが業界をリードしていたが、物流系の主役は米テスラを創業したイーロン・マスク氏だ。同氏が創業した宇宙ロケット開発のスペースXは評価額で圧倒的な存在感を示し、コロナ禍中に米国にとってほぼ10年ぶりの有人宇宙飛行を実現した。マスク氏は陸上輸送でも「ハイパーループ構想」を打ち上げ、世界中の起業家に刺激を与えた。自らはトンネル掘削のスタートアップを立ち上げている。物流網効率化の面では「トラック版ウーバー」と呼ぶべきスタートアップが中国、米国で生まれ、ユニコーンに育っている。電子商取引市場の拡大とともに宅配・配送ビジネスでも新興企業が成長しており、既存の物流業者にも変革を迫りそうだ。

【ポイント】

  1. 物流系をリードするのは、ロケット開発を通じ宇宙輸送ビジネスを開拓するスペースX。イーロン・マスク氏が創業した同社は評価額で圧倒的な存在感を示し、コロナ禍中に米国にとってほぼ10年ぶりの有人宇宙飛行を実現した。
  2. マスク氏は陸上輸送でも「ハイパーループ構想」を打ち上げ、世界中に影響を与えている。自らもトンネル掘削のスタートアップを立ち上げている。
  3. 物流網効率化の面では「トラック版ウーバー」と呼ぶべきスタートアップが中国、米国で生まれ、ユニコーンに育っている。電子商取引市場の拡大とともに宅配・配送ビジネスでも新興企業が成長している。