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中国統計 統計で見る中国経済 (7月)

消費、回復力を欠く~工業生産も足踏み

――一部で大雨の影響か、投資の前年割れ続く

湯浅 健司
  首席研究員兼中国研究室長

2020/08/14

 7月の主要統計は好調だった6月に比べると、やや回復力に欠けた。新型コロナウイルスの影が薄れる一方、南部で続いた大雨や洪水が響いた。消費はなお盛り上がりに欠け、社会消費品小売総額は依然として前年実績割れが続く。輸出は好調だったが、内需の不振から工業生産の伸びも足踏み状態となった。企業の景況感を見ても、国有大型企業は良いが小規模企業はなお悲観的で、中小の割合が高い民間企業は投資にも慎重な姿勢を崩していない。指導部は米国との対立の深刻化をにらみ、内需主導の経済発展を模索するが、足元の国内経済はなお不安定要因に揺れているようだ。

概要

  1. 固定資産投資と不動産開発:民間投資に弱さ~不動産の伸び目立つ  
  2. 輸出入 :輸出がさらに増加~対米黒字も拡大
  3. 工業生産 :伸び率変わらず4.8%
  4. PMI :景況感、一段の回復~小型企業は厳しく
  5. 社会消費品小売総額 :消費の本格回復に遅れ~1.1%減  
  6. 消費者・卸売物価指数 :PPIの下落、底打ちか 
  7. 新築住宅価格動向:販売価格の上昇基調続く
  8. 求人倍率 :第2四半期は急低下

☆トピックス :対中直接投資はプラス基調に~米国からの投資も増える
       :4~6月期の成長率 台湾、香港ともにマイナスに
       :膨張続く中国債務、4~6月はややペースダウン
       :新車販売、7月は4カ月連続増~新エネ車もプラスに

☆主要経済統計:バックデータ

※旧サイト(~2018.8月)の中国・アジア研究、アジア予測、コラムなどの一覧はこちらから

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