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朝鮮半島リポート 【朝鮮半島リポート】 (第20回)

制裁、コロナ、水害で北朝鮮経済が「三重苦」

上期の貿易が大幅縮小、政権運営にも打撃

朝鮮半島経済研究会
   

2020/09/17

 北朝鮮経済の苦境が一段と深まっている。最大の取引相手である中国との今年上半期の貿易は前年比7割近く減った。国連制裁に新型コロナウイルスの影響が加わった結果で、外貨事情も一段と悪化。朝鮮半島を襲った最近の水害の影響も加わり、北朝鮮経済は制裁、新型コロナ、水害の「三重苦」に直面している。10月10日の朝鮮労働党創建75周年を前に、政権運営も厳しさを増している模様で、16日に発足した菅義偉政権の対応も問われる。

【第20回のポイント】

① 民間の調査によると、今年1‐6月の中国と北朝鮮の貿易額は約4億1000万ドルで、前年同期比67.2%の減少となった。国連制裁に加え、新型コロナに伴う国境封鎖などの影響が直撃した。

② コロナ禍で住民の市場を通じた私的経済活動なども委縮し、工業や農業、商業などに広範な影響が出ている。韓国では北朝鮮の外貨保有額が今後枯渇する可能性を指摘する分析もある。

③ 8月以降の大雨や台風による水害などの自然災害も加わり、記念行事や経済計画の在り方など、金正恩委員長の政権運営にも様々な影を落とし始めている。

④ 経済で苦境に立った金正恩政権が今後、外交でどのような行動を起こすか注目される。11月に大統領選を控える米国との関係が最大の焦点だが、首相が交代した日本との関係も注目される。

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