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産業ピックアップ
コロナ禍で20年のネット通販、19年比23.3%増
百貨店は店舗数の減少が加速、コンビニ店舗数も減少に
実店舗の小売り、生き残りのカギはオンラインとの融合
2020/11/25
執筆 研究生・中原 鉄二 (東日本銀行より派遣)
監修 主任研究員・小林 辰男、副主任研究員・高野 哲彰
小売業界は新型コロナウイルスによる景気低迷の影響を受け、2020年の売上高は前年比3.4%の落ち込みを見込む。中長期的にも人口減少の影響で小売業の回復は緩慢だ。一方でコロナ禍でも存在感を際立たせているのがネット通販だ。宅配が難しいとされている食品でも将来的にはEC(電子商取引)化が進み、ネット通販の一人勝ちは続く。2035年には、物販消費に占めるネット通販の割合は30%に迫る。厳しいマクロ環境が続く中、小売業界が生き残るにはリアル店舗とECを融合したサービス化が不可欠だ。
一人勝ちのネット通販
(資料)経済産業省『商業動態調査』、『電子商取引に関する市場調査』、予測は日本経済研究センター
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