2月(一部は1~2月累計)の主要統計は輸出が前年同期比で60.6%、工業生産や消費、投資も30%を超える高い伸びとなった。昨年前半はコロナ禍で経済活動が停滞し、経済が回復した2月はその反動が顕著となった。4月に発表される1~3月の実質経済成長率も10%を大きく上回る数値となる見通し。ただ、2月はコロナ以前の2019年と比較すると、社会消費品小売総額は6.4%、固定資産投資は3.5%といずれも19年通年の伸び率を下回っている。輸出に比べて消費や投資の回復力は依然として弱そう。調査失業率は全国、主要31都市ともに5.5%で、昨年末時点から0.3~0.4ポイント上昇した。
概要
- 固定資産投資と不動産開発 :不動産投資の伸び率高い
- 輸出入 :輸出は60%超す伸び率
- 工業生産 :外資系、私営企業の回復目立つ
- PMI :景況感、0.7ポイント悪化~春節で低操業
- 社会消費品小売総額 :19年比では6.4%増にとどまる
- 消費者・卸売物価指数 :CPI、2カ月連続のマイナス
- 新車販売台数 :1~2月累計は19年比で微増
- 新築住宅価格動向 :「上昇」した都市数の増加続く
☆トピックス :中国の富豪番付、馬雲氏が首位陥落
☆主要経済統計 :バックデータ
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