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経済百葉箱 第158号

良好な企業財務、21年度設備投資は反発へ

―コロナ禍での現預金増加が実質債務を引き下げ―

小野公嗣、杉本直隆、原澤大地 <監修>短期経済予測主査:稲葉圭一郎 総括:松尾朋紀
   

2021/03/29

▼ポイント▼

          • コロナ禍となった20年4-12月期、わが国企業のバランスシートにおいては、流動性選好の高まりを反映して、負債サイドでは有利子負債、資産サイドでは現預金が増加した。
          • この結果、企業部門(全45業種)では、有利子負債から現預金を引いた実質債務である「ネット債務」が総資産に占める比率は同期間において0.3%ポイント低下した。
          • この低下幅は設備投資の主要な担い手13業種では0.4%ポイントであった。これらの中には、コロナ禍が収益面に及ぼす悪影響が軽微であった業種や、収益がむしろ改善した業種もあった。
          • ウィズ・コロナ時代にて加速中のデータ化やESG(環境、社会、企業統治)経営に対応するための投資案件が豊富な中、そうした良好な財務状況は、21年度の設備投資を反発させる。主要な担い手13業種のうちネット債務比率が低下した7業種には期待大だ。

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