4月は昨年の経済減速の反動が徐々に弱まり、前月の伸びを下回る統計が目立った。工業生産や新車販売は一ケタの伸びに戻っている。好調なのは輸出と不動産投資。輸出は米国向けなどが伸びたほか、コロナ禍が深刻なインドの生産代替も担ったもよう。不動産はマンション価格の高騰に連動している。一方、国際市況の上昇の影響も表れ始めた。鉄鋼や化学製品など素材関連の出荷額が急速に上がっているほか、輸入総額が大きく増えた。半導体不足も続いており、自動車をはじめとする工業生産への影響が注目される。
概要
- 固定資産投資と不動産開発 :不動産投資の伸び率高い
- 輸出入 :輸出の高い伸び続く~インドの代替も
- 工業生産 :素材や機械の伸び目立つ
- PMI :0.8ポイント悪化~半導体不足など懸念
- 社会消費品小売総額 :飲食など低迷続き、力強さ欠く
- 消費者・卸売物価指数 :PPIが急上昇、国際市況の影響
- 新車販売台数 :8.6%増と伸びは緩やかに~輸出が急増
- 新築住宅価格動向 :「上昇」した都市数が高止まり
☆トピックス :香港、台湾の1~3月期成長率は急上昇
☆主要経済統計 :バックデータ
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