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中国統計 統計で見る中国経済 (5月)

工業生産 伸び鈍化、消費も依然振るわず

――新車販売が1年2カ月ぶりのマイナスに

湯浅 健司
  首席研究員兼中国研究室長

2021/06/17

 5月の主要統計は多くが前月の水準を下回り、新型コロナウイルスの影響の反動が徐々に小さくなっている実態が浮き彫りとなった。工業生産の伸びが鈍化し、特に自動車は生産・販売とも半導体不足もあってマイナスとなった。消費も20年5月との平均値の伸びはコロナ前には戻っていない。輸出が8カ月連続の2ケタ増と引き続き好調で、全体的な経済回復の基調に変わりはないが、一方では、国際市況の高騰による輸入原材料の価格上昇が企業経営を圧迫しており、今後、それが賃金や雇用にどう波及するのか注目される。

概要

  1. 固定資産投資と不動産開発  :住宅投資の伸び率高く
  2. 輸出入  :資源高で輸入が51%増
  3. 工業生産  :徐々に伸び率に落ち着き
  4. PMI  :原材料価格の高騰に不安も
  5. 社会消費品小売総額  :自動車、飲食が伸びず力強さ欠く
  6. 消費者・卸売物価指数  :PPIの高騰続く、9.0%の上昇
  7. 新車販売台数  :1年2カ月ぶりマイナス、半導体不足響く
  8. 新築住宅価格動向  :「上昇」した都市数が高止まり

☆トピックス  :20年の平均賃金、外資の伸び低下~国有企業が迫る
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☆主要経済統計  :バックデータ

※旧サイト(~2018.8月)の中国・アジア研究、アジア予測、コラムなどの一覧はこちらから

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