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Discussion Paper Discussion Paper 153 (2021.08)

[No.153] Comparing the Earned Income Tax Credit and Universal Basic Income in a Heterogeneous Agent Model

蓮見 亮
  特任研究員
高野 哲彰
  副主任研究員

2021/08/24

近年米国では経済格差の拡大が社会問題化しており、バイデン政権によるコロナ危機対策も分配に力点を置いたものが多い。本稿では2種類の分配政策、勤労所得税額控除(EITC)およびユニバーサル・ベーシックインカム(UBI)の効果を米国経済にキャリブレートした連続時間の異質的個人モデルにより評価する。分配政策は、家計の予備的貯蓄を抑制し資本ストックを減少させるため生産量の減少をもたらすが、両政策とも低所得家計の労働参加を促し、消費等価で測った社会厚生を改善させる。他方で、経済全体の資本ストックの減少は均衡利子率を押し上げ、保有資産の多い家計の利子所得を増加させるため、資産格差が拡大する。

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