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中国統計 統計で見る中国経済 (11月)

住宅価格の下落、一段と CPIはじわり上昇

――生産は伸び拡大、輸出の好調続く

湯浅 健司
  首席研究員兼中国研究室長

2021/12/15

11月は統計によって明暗が分かれた形だ。電力不足の影響が和らぎ、海外でのクリスマス商戦も下支え要因となったことから、工業生産は前年同月比で3.8%増と2カ月連続で前月の伸びを上回った。輸出も22%増と4カ月連続で20%を超える増加率となっている。これらを受け、製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.1と8カ月ぶりに前月より高くなった。一方、内需は相変わらず低迷が続く。各地で新型コロナウイルスの感染が再発し、飲食業が不振。新車販売もマイナス、新築住宅価格は下落傾向が一段と加速した。資源高から消費者物価の上昇も目立っており、消費へ悪影響が懸念される。全体的に中国経済は今年前半のような回復の勢いに乏しく、10~12月の成長率は前の期を下回るのは確実な情勢だ。 

概要

  1. 固定資産投資と不動産開発  :投資の伸び、一段と減速
  2. 輸出入  :輸出の好調続く、22%増
  3. 工業生産  :2カ月連続で上向く
  4. PMI  :景況感、8カ月ぶりに改善
  5. 社会消費品小売総額  :飲食がマイナス、全体的に低調 
  6. 消費者・卸売物価指数  :CPIがじわり上昇、2.3%の伸び
  7. 新車販売台数  :4年ぶりの前年実績超えへ
  8. 新築住宅価格動向  :「下落」した都市数がさらに増加

☆トピックス  :コロナの影響、家計貯蓄の伸びが加速
        
        

☆主要経済統計  :バックデータ

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