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Discussion Paper Discussion Paper 093 (2006.07)

[No.093] 公平な教育機会と「混合教育」の提唱

八代尚宏/国際基督教大学教授
   
鈴木亘/東京学芸大学助教授
   

2006/07/01

要 旨

 本論文では、教育社会学等で大きな関心がもたれている「教育機会の公平性」に関し、法と経済学の視点から考察し、教育における効率性と公平性をどのように調和させるかについて、消費者主権を前提とした経済学の考え方を整理し、それに基づく提案を行った。
 具体的には、義務教育段階での公立学校における利用者のニーズに反した「平等主義」が、逆に、学校の内外を含めた教育機会の格差を拡大させることの大きな要因となっていることを指摘した。また、これを是正するためのひとつの手段として、公立学校における公的教育と学習塾による補習教育とを組み合わせた「混合教育」を提言するとともに、仮にそれが実現したとした場合の消費者余剰や潜在的な市場規模の大きさを推計した。