2022年は経済成長の減速が懸念される中国だが、スタートとなる1月の統計は昨年12月に続いて、明るい材料が少なかった。製造業購買担当者景気指数(PMI)は前月より0.2ポイント低い50.1と、3カ月ぶりの悪化となった。新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」や北京五輪のための環境対策として工場が低操業を強いられたことなどから、中小零細企業の受注不足が深刻になった。消費者物価指数(CPI)の上昇率は前月より0.6ポイント低い前年同月比0.9%と2カ月連続で前月を下回った。春節休みを前に消費の回復力が鈍ったようだ。春節前後の統計は変動が大きく1~2月を合算してみないと趨勢は判明しにくいが、先行きは不透明だ。
概要
- 消費者・卸売物価指数 :昨秋ピークに上昇幅が縮小
- PMI :景況感、3カ月ぶりに悪化
- 失業率 :21年は全国平均が5.1%
- 新車販売台数 :9カ月ぶりに前年実績上回る
- 新築住宅価格動向 :2カ月連続で値上がり都市増加
- 外貨準備高 :前月をやや下回る
- 香港の実質経済成長率 :21年は3年ぶりのプラス成長
- 台湾の実質経済成長率 :21年の成長率、11年ぶりの高い伸び
☆トピックス :春節商戦、まずまずの盛り上がりか~モノ消費は20%
財政収入が2ケタ増、土地使用権の売却収入は伸びず~21年
22年の主要統計発表日程
☆主要経済統計 :バックデータ※1月分は一部の経済指標の発表がありませんでした。
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