みずほ銀行の口座出金情報を地域や利用者属性ごとに統計化した「Mi-Pot」データを用いて、2020年度にかけてのキャッシュレス決済利用の動向を分析した。
<ポイント>
- 支出額に占めるキャッシュレス決済の割合は、元々若い年齢ほど大きかったが、新型コロナの感染が広がった20年度に年齢格差はさらに拡大した。
- コロナ感染者が増え、人流が減少した時期・地域ほど、20~30代のキャッシュレス決済は増加した。一方、60~70代ではキャッシュレス決済は減少した。60~70代では旅行などクレジットカード決済の支出が減った影響もあるとみられる。
- クレカ決済額の増加の背景には、買い物時の現金からのシフトに加え、テレワーク需要や外出自粛に伴い、通信販売などクレカで決済する支出自体が増えた要因もある。
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