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経済百葉箱 第161号

企業物価、ウクライナ危機により一段高

― 危機長期化は高止まりの要因へ ―

白石尚之 <監修>短期経済予測主査:稲葉圭一郎、総括:松尾朋紀
   

2022/03/24

▼ポイント▼

          • コロナ禍、鉱物・食糧資源高と海運コスト高があいまって、世界各国にて企業物価が上昇していた。ロシアのウクライナ侵攻がこれに拍車をかけている中、今後、わが国の企業物価は大きめの上昇率となる。22年度の予測値は前年比で9.0%だ。侵攻が長期化する場合、同上昇率はさらに高まる。
          • 企業物価高は、減益を通じて企業による設備投資削減を、また、消費者物価上昇を通じて家計の消費減退を招き得る。
          • 民需下支えに役立つ公共政策が必要だ。企業部門にて新たな経営課題が浮上している中、個々の民間金融機関が商機を得られるか否かは、これまでの情報収集・分析活動の質如何だ。

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