日本経済研究センターは、外部の専門家を招いた欧州研究プロジェクトの報告書「EUの規範形成パワーの展望―グリーン・デジタル・人権」をまとめました。 欧州連合(EU)が世界に大きな影響を及ぼす規範・規制の形成パワーに関しては近年、グローバルな市場を規制する一方的なパワーを論じた「ブリュッセル効果」論が注目されています。本報告書は、このアニュ・ブラッドフォード氏の説をひとつの手掛かりとして参照・考察しつつ、グリーン、デジタル、AI(人工知能)、人権・環境デューディリジェンスという重要分野について、EUの最新の動きとその影響を分析したものです。中国やロシアがもたらす地政学的変動に、EUが経済安全保障の観点などからどう対応しているかも検討しました。
庄司克宏・中央大学教授、慶應義塾大学名誉教授
臼井陽一郎・新潟国際情報大学教授
寺田麻佑・一橋大学教授
新保史生・慶應義塾大学教授
庄司克宏・中央大学教授、慶應義塾大学名誉教授
刀祢館久雄:日本経済研究センター研究主幹
※5月15日(月)14:00-15:30に日経センター欧州研究報告会(Webセミナー)を開催します。
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※報告書は3月下旬に会員の皆様にお送りしました。
バックナンバー
- 2023/03/30
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EUの規範形成パワーの展望―グリーン・デジタル・人権
- 2023/03/27
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