【ポイント】
- 日本経済研究センターは、第30回「JCER/日経 アジア・コンセンサス」調査で、世界的な話題となっている「チャットGPT」などの「生成AI」について、アジア6カ国のエコノミストにそれぞれの国の経済に与える影響について特別質問で尋ねた。調査参加者39人のうち18人から回答を得た。
- ほとんどの回答者(14人)が総合的に見てプラスと生成AIを前向きに捉えていた。事務作業の自動化などを通じて生産性向上に期待する声が強い。影響は広範な産業分野に及び、特に医療や教育への影響を指摘する人が多かった。
- 全体でマイナスと答えたのはインドとインドネシアのエコノミストの2人だけだった。インドとインドネシアは比較的若年失業率が高い国である。両国以外でも生成AIの負の影響として雇用喪失を指摘する声が多かった。
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