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短期経済予測(特別レポート)

世界金融危機、米国の過剰負債は5兆-6兆ドルに
−米GDPの50%に達する恐れも
−負債残高のGDP比率に基づく簡易な推計

9月半ばの米大手投資銀行リーマン・ブラザーズの破綻をきっかけに金融市場は危機的な状況が続く。金融危機の発端となったサブプライムローン問題などを解決するため、米政府は金融安定化法に基づき、シティーグループやバンク・オブ・アメリカなどへ公的資金による資本注入を実施し始めた。しかし日本の経験に照らしてみれば、具体的な不良債権の内容を査定、損失額を明確にすることが金融危機の根本的な解決には欠かせない。損失額の厳密な確定は個々の金融機関の財務、資産・負債内容を詳しく分析する必要がある。IMF(国際通貨基金)やOECD(経済協力開発機構)などの国際機関が推計しているが、実態はよくわからない。ここでは1990年代以降の米国の負債残高とGDPの関係から簡易な損失額(過剰負債)の推計を試みた。負債残高のGDP比率から推計してみると損失額は最大で5兆-6兆ドル(500兆-600兆円)、GDPの5割にのぼる可能性がある。こうした試算は幅を持ってみる必要があるが、金融安定化法で決まっている7000億ドルを大きく上回る公的資金の投入なしに、過剰負債の調整を短期的に終えることはかなり難しい。

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