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第162回短期経済予測(2015年4-6月期〜2017年1-3月期)

2015年度の実質成長率見通しは1.5%を維持
− 日本経済は回復軌道上を進むが、未だ加速せず −


日本経済研究センターでは、最近の金融経済情勢および5月20日に内閣府が公表した2015年1-3月期のGDP速報(1次速報値)を踏まえ、従来の予測(以下、SA161R)を改訂し、「第162回四半期経済予測」(以下、SA162)を取りまとめた。

 15年1-3月期の実質成長率は、事前のエコノミスト予想(ESPフォーキャスト5月調査平均。以下同じ:前期比年率+1.84%)を上回り、前期比+0.6%(前期比年率+2.4%)と2四半期連続のプラスとなった。需要項目別にみると、内需は、在庫投資が成長率押し上げに大きく寄与したほか、消費が堅調なものとなり、景気を下支えした。設備投資、住宅投資は共に1年ぶりの増加となった。他方、公需は、SA161Rで想定したとおり、公共投資の落ち込みから小幅ながら1年ぶりのマイナス寄与へと転化している。外需は、輸出が財・サービスともに堅調に増加したが、輸入の伸び率が輸出を上回ったため、実質成長率に対してはマイナス寄与となった。

 以上、国内民需が牽引する形での景気回復が確認されており、「雇用・所得の改善や世界経済の緩やかな拡大が日本経済を支える」との従来のシナリオは実現可能性が高まったといえる。久しぶりにネガティブサプライズが無かった。とはいえ、1-3月期の高めの実質成長率は在庫投資によって大きく嵩上げされており、額面どおりに受け止める訳にはいかない。在庫の積み上がりは、4-6月期の反動の発生につながる可能性がある。日本経済は、引き続き加速感に乏しいというのが実勢だろう。SA162では、15年度、16年度の成長率予測を+1.5%、+1.3%とSA161Rから据え置く。

※訂正とお詫び(5月29日):
説明会配布資料の84ページ・総括表1の2014年度の完全失業率の値に誤りがありましたので、訂正してお詫びいたします。
訂正箇所:2014年度の完全失業率 (正)3.5 (誤)3.6
以下の資料では訂正しております。

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予測の概要表予測の概要表

文章編(5月21日速報)文章編(5月21日速報)JCER NET メンバー限定

説明会資料説明会資料JCER NET メンバー限定

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