防衛装備の本格整備、時間が必要

2022.10.21|, ,

 日本経済研究センターは10月4日(火)に第30回会合を開き、ウクライナ侵攻や台湾問題の踏まえた日本の安全保障戦略について政府関係者を招き、議論した。安全保障に必要な防衛力整備は、対象国に能力と意志を正確に示すことが重要。年末にまとめる安全保障戦略関連の三文書は、その基本戦略を明記する。ただ防衛装備の本格整備には数年かかる。短期的には継戦能力を高める弾薬の充実や実際に可動できる装備を増やすことにな...

米インポッシブル、アジアでも人工肉普及へ

2019.08.20|, , , , , ,

 香港テックイベント「ライズ」はアジアのスタートアップと投資家の出会いを促進するだけでなく、世界のイノベーションにおける最新の潮流を参加者に紹介する場でもある。米中ハイテク戦争が激化する中で、次世代通信規格「5G」や人工知能(AI)など中国におけるイノベーションの社会実装への関心が高かったが、中国以外の国・地域での動きも参加者の注目を集めた。  新しい技術の社会実装は中国の方が速いかもしれないが...

中国、ネット世界で独自の生態系構築

2019.08.16|, , , , , , ,

 香港のテックイベント「ライズ」では昨年から、ベンチャーキャピタリストの楊佩珊(イーディス・ヤン)氏と香港英字紙「サウス・チャイナモーニング・ポスト」及びその中国テック報道部門「アバカス」が共同作成した「中国インターネットレポート」を公表している 。楊氏は米500スタートアップスのパートナーで、ブロックチェーン投資専門のプルーフ・オブ・キャピタルのマネージング・パートナーも兼務し、投資家の視点から...

欧州はAIにどう取り組んでいるか-雇用・GDPR・法人格-

2018.12.10|

 人工知能(AI)は社会にどのような変化をもたらし、それにどう対処すべきか。 本年4月、欧州委員会は「欧州のための人工知能」と題する報告を発表し、AIの活用に関する3つの柱を提案した(注1)。以下、この3点に沿って、AIに関する欧州当局の考え方と、これに関連する議論を紹介したい。 AIによる「デジタル欧州単一市場」の実現  先ず、第一の柱として欧州におけるAI技術の水準が米中に後れを取ってい...

資産運用:広がるAIによる投資助言

2018.10.24|, ,

 フィンテック産業のなかで、最先端技術である人工知能(AI)の使用が活発になっているのが資産運用分野だ。めまぐるしく変わる相場環境に柔軟に対応できる投資アドバイザーや運用マネージャーを低コストのAIで再現し、これまで富裕層が中心だったサービス提供の裾野を、小口投資家にまで拡大しようとしている。  AIの分析対象も広がりつつある。株式や債券といった値動きなどのデータが豊富な「市場商品」に加え、不動...

ICT活用、最優良企業並みなら成長率4%押し上げも

2018.08.25|, ,

 日本の経済成長と先端的な情報通信技術(ICT)投資・活用の関係を分析すると、ICT戦略のまずさが浮き彫りになった。金融や宿泊・飲食など非製造業でICTに投資すればするほど労働生産性は低下する業種も見受けられた。また同投資の効果が高い自動車は、生産の海外移転が進み、国内の生産性向上に寄与しにくい構造にある。AIやIoT投資を収益に結びつけている上場企業も1割程度にとどまる恐れがある。既存システムや...