コロナ禍で北朝鮮が異例の動員型経済建設

2020.10.21|, ,

 北朝鮮が朝鮮労働党創建75周年の祝賀行事を終え、来年1月の党大会に向け、住民を総動員して災害復旧や経済建設に当たる「80日戦闘」に突入した。北朝鮮では党大会などの重要行事の成果を出すため、行事の前後に生産や建設などの労働力を集中的に高める総動員令をかけることが多いが、コロナ禍にある今回はいつもとやや様相が異なる。防疫による人民の生命・安全を優先せざるを得ず、国際社会の制裁によって対外経済活動も制...

成長率 7~9月期は4.9%に加速

2020.10.19|

 7~9月期の実質経済成長率は前年同期比4.9%と、3.2%だった4~6月期から1.7ポイント上昇。2四半期連続のプラス成長となり、1~9月の成長率も0.7%とプラスに転じた。新型コロナウイルスの感染拡大で先進国が軒並みマイナス成長を強いられる中、中国経済は正常化への足取りを強めている。9月は固定資産投資が0.8%増と年初来、初めてプラスに転換したほか、輸出も9.9%増と好調で、成長率を押し上げた...

動き出すか 中国の燃料電池車

2020.10.07|,

 中国政府は9月下旬、燃料電池車(FCV)を対象とした新たな産業育成策を発表した。電気自動車(EV)など他の新エネルギー車と同様の既存の補助金制度を撤廃。代わりにモデル都市を指定し、そこでの中核技術の産業化などに奨励金を出すという内容だ。政府は新エネ車を次世代の成長分野と期待するが、中国企業が主導して普及させるという目論見は外れ、EVでは外国勢の先行を許す形となっている。今回の育成策には、まだ多く...

制裁、コロナ、水害で北朝鮮経済が「三重苦」

2020.09.17|, ,

 北朝鮮経済の苦境が一段と深まっている。最大の取引相手である中国との今年上半期の貿易は前年比7割近く減った。国連制裁に新型コロナウイルスの影響が加わった結果で、外貨事情も一段と悪化。朝鮮半島を襲った最近の水害の影響も加わり、北朝鮮経済は制裁、新型コロナ、水害の「三重苦」に直面している。10月10日の朝鮮労働党創建75周年を前に、政権運営も厳しさを増している模様で、16日に発足した菅義偉政権の対応も...

工業生産、回復が加速~輸出も好調

2020.09.15|

 8月の主要統計は大雨・洪水などの影響から低調だった7月に比べ、多くがプラス基調となった。輸出が9.5%増と10%近い伸び率となったほか、工業生産の伸びは5.6%と、新型コロナウイルスの感染が始まる前の1年前の水準にほぼ戻ってきた。民間投資も徐々に力強さを取り戻している。7~9月の実質経済成長率は投資と輸出の貢献により、4~6月期に続いて、プラス成長を維持できそう。消費も新車販売が牽引して今年初め...

中国・深圳、市政府がリスクマネー供給

2020.09.15|, , ,

 新型コロナウイルスの感染拡大で中国におけるベンチャーキャピタル(VC)投資が伸び悩む中、深圳への投資が拡大している。コロナ禍の下でも遺伝子解析装置の華大智造(MGIテック)や薄型ディスプレイの柔宇科技(ロヨル・コーポレーション)などハードウエア系企業が大型資金調達に成功した。物流や電子商取引系企業も強い製造業を背景に深圳では育っている。深圳市政府が設立した官製VC、深圳市創新投資集団(深圳キャピ...

2極化する中国のEV市場

2020.09.07|,

 経済の回復と歩調を合わせるかのように、4月以降、プラス成長に転換し始めた中国の自動車市場。新車販売台数は8月も2ケタの伸びが見込まれている。新たな成長分野と期待されてきた電気自動車(EV)など新エネルギー車もわずかに上向きつつある。けん引役は米テスラが現地生産する高級車だが、農村部などでは廉価版のEVに人気が集まっている。ただ、ボリュームゾーンである中間価格帯は振るわず、メーカーの業績も苦しい。...

鉱工業生産のマイナスが続く北朝鮮経済

2020.08.24|, ,

 国連経済制裁などの影響で、北朝鮮の鉱工業生産の低迷が続いている。韓国の中央銀行である韓国銀行が発表した「2019年北朝鮮の経済成長率推定結果」によると、2017、18年と連続マイナス成長が続いた北朝鮮経済は、2019年にはわずかにプラス成長を達成した。しかし、主要産業の鉱工業は依然としてマイナスが続いているうえ、今年に入って新型コロナや水害の影響も加わり、北朝鮮経済はむしろ厳しさを増している。金...

消費、回復力を欠く~工業生産も足踏み

2020.08.14|

 7月の主要統計は好調だった6月に比べると、やや回復力に欠けた。新型コロナウイルスの影が薄れる一方、南部で続いた大雨や洪水が響いた。消費はなお盛り上がりに欠け、社会消費品小売総額は依然として前年実績割れが続く。輸出は好調だったが、内需の不振から工業生産の伸びも足踏み状態となった。企業の景況感を見ても、国有大型企業は良いが小規模企業はなお悲観的で、中小の割合が高い民間企業は投資にも慎重な姿勢を崩して...

「双循環」で持続成長~中国が新発展モデル

2020.08.11|,

 新型コロナウイルスの感染拡大により世界経済が苦境に陥る中、中国はいち早く経済をプラス成長に戻した。下半期は一段の回復が期待されるが、指導部はそのための政策運営に頭を痛めている。過度な景気刺激は不動産や株式相場のバブルをあおる可能性がある一方、米中対立の深刻化で上期は予想以上に好調だった輸出が再び大きく減速する懸念があるからだ。指導部は財政・金融政策を適度に調整する一方、米国との対決に備え、より...