「ゼロコロナ」の影響深刻 生産・消費がマイナス

2022.05.16|

4月の主要統計は多くがマイナスに転落した。3月下旬に上海市で始まった新型コロナウイルスの感染拡大に伴う都市封鎖の影響は顕著で、周辺地域を含めた工場の操業停止から工業生産の伸びが2年ぶりに減少。社会消費品小売総額も自動車販売や飲食業の不振を受けて前月よりマイナス幅が大きく拡大した。経済成長のけん引役となってきた輸出も物流の混乱を受け、3.9%増と低い伸びに止まっている。 経済の減速を受け、失業率も...

朝鮮半島の地経学

2022.05.11|, ,

 公益社団法人日本経済研究センター(JCER)では、2021年度のアジア研究報告書「朝鮮半島の地経学」をまとめました。  米中の戦略的競争やウクライナ危機などで従来の国際秩序が揺れ動く中、地政学上のホットスポットである朝鮮半島をめぐって、関係国が熾烈な経済ゲームを繰り広げています。  朝鮮半島情勢は韓国の政権交代、北朝鮮の核・ミサイル開発の進展などで新たな局面を迎えていますが、軍事・安全保障の...

中国で浮上する新卒の就職難 社会問題に

2022.04.27|

 中国で大学生が理想の仕事を見つけられない就職難に苦しんでいる。進学率の向上で2022年の卒業予定者数は過去最多となる見通しだが、大量の学生が社会に出て職を求める一方、経済の成長スピードが減速し、企業の採用意欲は盛り上がらないためだ。習近平政権による強権政治のあおりで、新卒者の受け皿だった不動産業者や学習塾など一部の民間企業が経営不振にあえいでいることも影響している。就職難は失業者の増大につながり...

1~3月期成長率は4.8% インフラ投資が支え

2022.04.18|

 中国の第1四半期(1~3月)の実質経済成長率は前年同期比で4.8%と、前の期(4.0%)より0.8ポイント上昇、事前の市場予想も上回った。1~2月は工業生産が好調だったほか、地方政府が計画を前倒ししてインフラ投資を加速させたことから、成長率は上向きとなったが、政府の年間目標である「5.5%前後」には届いていない。 3月単月では、生産が減速したほか、消費の減退が深刻に。新型コロナの影響から、社会...

習近平「一強」体制の行方~中国の課題と展望

2022.03.25|

報告書ご購入はこちらから  本報告書は、「習近平『一強』体制の行方~中国の課題と展望」というテーマのもと、日本経済研究センターが2021年度に実施した中国研究プロジェクトの成果をまとめたものです。2022年秋の共産党大会で異例の3期目入りを目指す習近平総書記は、政権基盤を盤石なものにするため、強力な統制力に基づく内政・外交を展開しています。新型コロナウイルスの感染がなお収束しない状況のもと、統制...

習近平「一強」体制の行方

2022.03.25|

 本報告書は、「習近平『一強』体制の行方~中国の課題と展望」というテーマのもと、日本経済研究センターが2021年度に実施した中国研究プロジェクトの成果をまとめたものです。2022年秋の共産党大会で異例の3期目入りを目指す習近平総書記は、政権基盤を盤石なものにするため、強力な統制力に基づく内政・外交を展開しています。新型コロナウイルスの感染がなお収束しない状況のもと、統制強化による経済の減速も懸念さ...

東アジアリスクと日中関係

2022.03.22|,

 公益社団法人日本経済研究センター(JCER)は、2021年度のアジア研究報告書『東アジアリスクと日中関係』をまとめました。  東アジアが様々なリスクにさらされています。台湾海峡や朝鮮半島などの伝統的な安全保障リスクだけではありません。「新冷戦」とも称される米中の大国間競争の影響が地域の経済や産業、科学技術、文化、教育など多方面に及んでいます。ウクライナ情勢などもからみ、いくつものリスクが連鎖す...

経済回復の力弱く 輸出の伸びが鈍化

2022.03.15|

2022年の景気を占う1~2月の主要統計は低調な数字が多く、経済の回復力は依然として弱い。工業生産が7.5%と7カ月ぶりの高い伸びとなったのは明るい材料だが、小売総額は低調なまま。不動産投資の減速も続いている。経済のけん引役である輸出は5カ月連続で前月の伸び率を下回り、2020年10月以来の低さとなったのも気がかりだ。政府は22年の成長率目標を「5.5%前後」に定めた。目標達成には消費の回復と輸出...

中国3都市、製造系スタートアップが牽引

2022.03.15|, ,

 中国は米国に次ぐユニコーン輩出国である。最大の輩出都市は北京で、上海、深圳が続き、いずれも世界トップ10に入る。ユニコーン輩出潜在力の都市ランキングでは米国主要都市やテルアビブなどの後塵を拝し、トップ10には入らなかった。コロナ前からユニコーンだった企業が「卒業」せず、他の都市に比べて新規ユニコーンの比率も低かったためである。とはいえ新たにユニコーン・リストに加わった企業の絶対数は多く、各都市の...

2022年の成長率 政府目標は「5.5%前後」

2022.03.07|,

 中国で3月5日、全国人民代表大会(全人代)が開幕した。李克強首相は初日の政府活動報告において、2022年の経済成長率目標を「5.5%前後」とした。「6%以上」という昨年の政府目標からは引き下げたが、国内外のエコノミストらの間では22年の成長は5%を割るとの予測も少なくなく、それに比べると強気の目標といえる。習近平総書記(国家主席)は今年秋に予定されている共産党大会で異例の3期目就任を目指してい...