CPIが再びマイナスに、景況感にやや陰りも

2021.02.24|

 2021年は一段の経済回復が期待される中国だが、そのスタートである1月の統計は明るい材料が少なかった。消費者物価指数(CPI)の上昇率は前年同月比0.3%のマイナスと2カ月ぶりに下落に転じた。昨年末から局所的に新型コロナウイルスの新規感染例が報告されており、春節休みを前に消費の回復力が鈍った可能性がある。製造業購買担当者景気指数(PMI)も前月より0.6ポイント悪化した。春節前後の統計は変動が大...

2020年はプラス成長を維持 GDP2.3%増に 

2021.01.18|

 中国の2020年の実質経済成長率は2.3%となった。新型コロナウイルスの影響から年前半はマイナス成長に転落、通年でも近年で最も低い伸びとなったが、4月以降は輸出と投資が牽引役となり経済が回復。12月単月では工業生産などコロナ以前の水準を超える統計もあり、10~12月期の成長率は市場予想を上回る6.5%と、四半期ベースでは2年ぶりの高さとなった。 21年は20年を大きく上回る経済成長が期待され...

北朝鮮のICT活用とデジタル経済化

2020.12.16|, ,

 北朝鮮で高速大容量通信網を通じたサービスが拡大している。深刻な経済難の中でも続けてきた「科学技術重視思想」に基づく投資や人材育成がベースにあり、教育や医療など様々な分野で利用され始めている。北朝鮮は情報通信技術(ICT)の活用などデジタル化を梃(てこ)に経済発展を目指す構え。北朝鮮のデジタル経済化は軍事や国内統治とも密接な関係があり、今後の動向が注目される。 【第23回のポイント】 ① ...

輸出の拡大加速、生産・消費も伸びる

2020.12.15|

 中国経済はコロナ禍からの緩やかな回復を続けている。11月の主要統計では輸出の好調さが目立ち、経済のけん引役となった。海外向けの出荷増を受けて工業生産が上向き、企業の景況感は中小企業を含めて明るさを増している。消費も自動車を中心に勢いを取り戻しつつあり、10~12月の実質経済成長率は前の期の4.9%をさらに上回りそうだ。全国都市部の調査失業率は前月より0.1ポイント低い5.2%だった。 ただ、秋...

中国の自動車メーカー、一部で生産停止か

2020.12.08|,

 中国で急速に回復し続けている新車販売に異変が起こりつつある。急速な需要増などの影響で車載用電子部品が不足し、一部のメーカーでは操業に支障が出始めた模様だ。米国による制裁で半導体の調達が今後、さらに難しくなる可能性もあり、現地メディアは改めて部品の国産化の必要性を訴えている。 【ポイント】 中国では自動車市場が急速に回復しているが、完成車メーカーの間では半導体など電子部品の...

北朝鮮でも本格的なスマホ時代が到来

2020.11.30|, ,

 経済制裁に新型コロナ、自然災害の「三重苦」に直面する北朝鮮が中長期的な経済発展を目指し、科学技術分野への投資を続けている。「知識経済」への転換を掲げ、国を挙げて注力しているのが情報産業の育成だ。金正恩政権が進める「経済改革」で経済的に余裕のある層が生まれたこともあり、北朝鮮での携帯電話の利用者は既に600万人に上るとされる。電子決済などのサービスも登場し、本格的なスマートフォン(スマホ)時代を迎...

大手企業の社債デフォルト、過去最大規模に

2020.11.20|,

 中国で社債の債務不履行(デフォルト)が目立ってきた。ここに来て、高い信用格付けを得ていた国有大手企業の間で債務不履行が起きているほか、習近平政権の肝いりである半導体大手も債務危機に陥った。このペースが続くと、年間の不履行額は過去最高となる見通し。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぎ、景気回復に胸を張る中国だが、一方では資金繰りに苦しむ企業による債務不履行が相変わらず横行。市場の健全性が損なわれ、安...

投資、消費とも回復基調が鮮明に

2020.11.16|

 10月の主要な経済統計では、中国経済のコロナ禍からの回復ぶりを示す数字が並んだ。目立ったのは輸出の伸び。前年同月比11.4%増と約1年半ぶりの2ケタ増となり、1月からの累計でも0.5%増とプラスに転じた。月初の大型連休が消費を刺激し、社会消費品小売総額も名目ベースで前年同月比4.3%増と、年初来で最も高い伸び率に。マイナスが続いた飲食業もプラスに転じており、多くの従業員を抱えるレストランの復活は...

コロナ禍で北朝鮮が異例の動員型経済建設

2020.10.21|, ,

 北朝鮮が朝鮮労働党創建75周年の祝賀行事を終え、来年1月の党大会に向け、住民を総動員して災害復旧や経済建設に当たる「80日戦闘」に突入した。北朝鮮では党大会などの重要行事の成果を出すため、行事の前後に生産や建設などの労働力を集中的に高める総動員令をかけることが多いが、コロナ禍にある今回はいつもとやや様相が異なる。防疫による人民の生命・安全を優先せざるを得ず、国際社会の制裁によって対外経済活動も制...

成長率 7~9月期は4.9%に加速

2020.10.19|

 7~9月期の実質経済成長率は前年同期比4.9%と、3.2%だった4~6月期から1.7ポイント上昇。2四半期連続のプラス成長となり、1~9月の成長率も0.7%とプラスに転じた。新型コロナウイルスの感染拡大で先進国が軒並みマイナス成長を強いられる中、中国経済は正常化への足取りを強めている。9月は固定資産投資が0.8%増と年初来、初めてプラスに転換したほか、輸出も9.9%増と好調で、成長率を押し上げた...