今年上期の中朝貿易が増加、一部回復の兆し

2019.08.19|, ,

 中国が10月6日の中朝国交樹立70周年を前に、経済面でも北朝鮮との関係を強化する動きを見せている。中国と北朝鮮の貿易は国連制裁などの影響で2018年は大幅な減少を記録したが、今年上半期は前年同期比で増加に転じ、一部の品目で回復の動きを見せている。品目ごとの動向を見ると、北朝鮮の非核化と安定の両にらみで対応する、中国のしたたかな意図を読み取れる。 【第7回のポイント】 ① 民間の調査に...

北朝鮮経済、2年連続マイナス成長

2019.07.29|, ,

 北朝鮮の経済は2017年からの経済制裁強化などの影響でマイナス成長が続いている模様だ。韓国の中央銀行である韓国銀行が発表した「2018年北朝鮮の経済成長率推定結果」の内容を紹介しながら、北朝鮮の経済動向を分析する。 【第6回のポイント】 ① 韓国銀行の推計によると、2018年の北朝鮮の実質経済成長率は前年比4.1%減り、2年連続のマイナス成長となった。マイナス幅は2017年の3.5%...

北朝鮮の18年の貿易額、前年比で半減

2019.07.22|, ,

 3回目の米朝首脳会談など北朝鮮と国際社会との非核化をめぐる駆け引きが続く中、北朝鮮の経済動向に関心が集まっている。韓国の大韓貿易振興公社(KOTRA)が7月19日に発表した「2018年北朝鮮の対外貿易動向」報告書の内容を紹介しながら、北朝鮮の貿易をめぐる動向を分析する。 【第5回のポイント】 ① KOTRAの調査結果によると、2018年の北朝鮮の対外貿易規模は前年比48.8%減の28...

韓国、南北関係打開へ9年ぶり食糧支援

2019.07.10|,

 韓国政府が6月19日に北朝鮮に9年ぶりに食糧支援をすることを決定した。6月30日には板門店で南・北・米の首脳が対面するなど、2月末のハノイ米朝首脳会談が物別れに終わった後の膠着した朝鮮半島情勢に変化の兆しもある。韓国政府の食糧支援は、表向きは人道支援との位置づけだが、停滞している南北関係打開に向けた政治的な思惑が色濃くうかがえる。北朝鮮の食糧危機説はWFP(世界食糧計画)などが発表した報告書が根...

岐路に立つ朝鮮半島

2019.03.29|, , ,

 公益社団法人日本経済研究センター(JCER)では、2018年度のアジア研究報告書「岐路に立つ朝鮮半島」をまとめました。  朝鮮半島情勢が振れ幅の大きな動きを見せています。北朝鮮の相次ぐ核・ミサイル実験で2―3年前には米国の軍事行動の可能性が指摘されたものの、平昌冬季オリンピックを舞台に始動した対話プロセスで南北、中朝に加えて史上初の米朝首脳会談が実現。焦点の非核化に加え、恒久的な平和体制構築に...

岐路に立つ朝鮮半島

2019.03.29|, , ,

 公益社団法人日本経済研究センター(JCER)では、2018年度のアジア研究報告書「岐路に立つ朝鮮半島」をまとめました。  朝鮮半島情勢が振れ幅の大きな動きを見せています。北朝鮮の相次ぐ核・ミサイル実験で2―3年前には米国の軍事行動の可能性が指摘されたものの、平昌冬季オリンピックを舞台に始動した対話プロセスで南北、中朝に加えて史上初の米朝首脳会談が実現。焦点の非核化に加え、恒久的な平和体制構築に...

「雇用・福祉」優先、見えぬ「成長」の道筋

2017.05.18|

 朴槿恵(パク・クネ)前大統領の罷免に伴う大統領選挙の結果、野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)氏が当選し、韓国は9年ぶりに革新政権の時代となった。選挙戦を通じて文候補は最優先の政策課題として「積弊」の清算と「腐敗」の根絶、そして「雇用」の創出と「格差」の是正を取り上げた。「韓国新政権の政策と課題」の(下)では、新政権の経済運営と経済政策に焦点を当てる。 【(下)のポイント】 ...

多難な合意形成、内政外交で割れた国論

2017.05.10|

 朴槿恵(パク・クネ)前大統領の罷免に伴う韓国の大統領選挙は9日の投開票の結果、革新系の文在寅(ムン・ジェイン)氏が当選し、10日付で第19代の大統領に就任した。2代続いた保守系政権から9年ぶりに革新系政権が誕生した。新大統領は混乱した国政の立て直しや、核・ミサイル開発を加速する北朝鮮への対応などの課題を抱えるが、選挙戦を通じて明らかになったのはむしろ韓国社会の分裂と合意形成の難しさだった。韓国新...

インタビュー:トランプ政権で朝鮮半島は緊張激化

2017.01.23|, ,

 シリーズ企画「米新政権とアジア」の第8回(最終回)は米朝関係はじめ米国の朝鮮半島政策に詳しい米ジョージ・ワシントン大学のヤン・C・キム名誉教授に、トランプ政権の発足が朝鮮半島情勢に与える影響などについて聞いた。 ヤン・C・キム(Young C.Kim)氏 米ペンシルバニア大学で博士号取得。朝鮮半島などの国際政治が専門で、米ジョージ・ワシントン大学ではシグールアジア研究所の所長なども務...

北朝鮮リスクと日韓協力

2015.12.28|,

報告書ご購入はこちらから  公益社団法人日本経済研究センター(JCER)では、2015年度のアジア研究報告書「北朝鮮リスクと日韓協力」を刊行しました。  地政学リスクの中でも最大の不安定要因のひとつである北朝鮮が最近、激しい動きを見せています。権力継承から4年が経過した金正恩政権は核やミサイルの開発にまい進する一方、新たな経済政策なども打ち出しています。  様々な変化を含む最近の北朝鮮の動き...