インタビュー「優秀な人材をアジアに投入すべき」

2016.10.04|

 シリーズ企画「昇龍は復活するか」の最終回は潘進丁・全家便利商店(台湾ファミリーマート)グループ会長に台湾の流通業と日本企業の連携などをテーマに話を聞いた。 潘進丁氏 1951年生まれ、1985年に国産汽車に入社。88年、台湾吉野家取締役及び全家便利商店副社長に就任。91年、全家便利商店社長。2010年、台湾チェーンストア・フランチャイズ協会理事長、15年から現職。 【第4回のポイン...

インタビュー「台湾企業は日本との連携に期待」

2016.10.04|

 シリーズ企画「昇龍は復活するか」の第3、4回は台湾で活躍する有識者と経営者へのインタビュー内容を紹介する。今回は台湾を代表するシンクタンク、中華経済研究院第三研究所の魏聰哲・博士に、蔡英文政権の先行きや日台企業連携の方向性などを聞いた。 魏聰哲氏 1979年生まれ。台湾東海大学卒。2009年、中華経済研究院に入る。研究分野は経営戦略、中小企業、技術政策など。15年2月から同研究院科技...

台湾企業と世界市場を拓く~日本企業の新たな展開

2016.09.27|

 かつては韓国、シンガポール、香港と並び「アジアの四小龍」と呼ばれた台湾が経済不振に苦しんでいる。蔡英文総統は経済の建て直しを急ぐ姿勢を全面に打ち出し、自立可能な産業構造の構築とともに、日本などとの連携に期待をかける。  現地での有識者や日系企業などのインタビューをもとに、台湾の新政権が抱える課題を探るとともに、経済復活を目指す台湾と日本の企業連携の重要性を検証する4回シリーズの第2回報告です。...

不振続く台湾経済~脱却の道は「イノベーション」にあり

2016.09.15|,

 かつては韓国、シンガポール、香港と並び「アジアの四小龍」と呼ばれた台湾が経済不振に苦しんでいる。実質成長率は今年の第1四半期まで3期連続のマイナス。4~6月期にようやくプラスに転じたが、通年では1%前後の伸びに止まると見られる。中国に多くを依存する経済構造、下請け体質から脱却できない産業界、急速に進む少子高齢化など、不振の要因は様々だ。5月に就任した蔡英文総統は経済の建て直しを急ぐ姿勢を全面に打...

新政権、TPP加盟と日台FTAを推進

2016.05.20|

 蔡英文政権の発足で、日台の経済関係はどう変化するのか。台湾の政府系シンクタンクである中華経済研究院の蘇顯揚研究員に聞いた。 蘇顯揚氏 台湾の政府系シンクタンクである中華経済研究院の国際経済所研究員。専門は産業経済、中小企業、国際貿易。日本通で台湾大学日本語文学科の兼任教授も。逢甲大学経済学部卒、東北大学修士(経済学)、京都大学博士(同)...

新政権で変わる日台中トライアングル

2016.05.20|

 台湾で20日、蔡英文氏が新たな総統に就任した。対中融和路線を採ってきた国民党から独立を志向する民進党への8年ぶりの政権交代だ。台湾の動きに神経を尖らせる中国は統一に向けた有利な状況を作り出すため新政権に圧力をかけ、中台関係は不安定化の兆しも見せている。中台関係と日台関係は今後どうなり、日台中のトライアングルはどう変化するのか。台湾サイドの見方について中台関係専門家である台湾師範大学の范世平教授に...