貿易戦争

2020.01.22|, , , , ,

「Asian Economic Policy Review(AEPR)とは アジア経済に関する諸問題を多角的に取り上げ、政策形成につながるメッセージを英文で世界に向けて発信します。年2回発行です。 出版社のAEPRページ(Wiley Online Library内)へはこちらから AEPRについてもっと詳しく知りたい方はこちらから 今号の概要  長期化している米中貿易戦争は、...

米朝首脳、同床異夢の「電撃」会談

2019.07.01|, ,

 トランプ米大統領は6月30日、北朝鮮の金正恩委員長と南北軍事境界線上の板門店で3度目の首脳会談を行った。トランプ大統領のツイッターでの呼びかけからわずか1日で実現した「電撃会談」で、両首脳は膠着状態にある非核化交渉の再開で合意した。しかし、今回の会談は内政にらみのパフォーマンスの色彩が強く、焦点の非核化問題をめぐる米朝の隔たりは大きい。今後2~3週間で再開予定の実務協議の先行きは不透明だ。 ...

米中対立 なお「五里霧中」、長期化は必至

2019.07.01|, , ,

 20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)に出席していた米国のトランプ大統領と中国の習近平国家主席は6月29日、大阪市内で会談し、5月から中断したままとなっていた貿易協議を再開することで合意した。両国経済への深刻な影響が懸念された米国による3000億ドル(約33兆円)相当の追加関税「第4弾」の実施は先送りとなったほか、5月から禁止していた中国の情報通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)に米国...

米国境調整のアジア経済への影響

2017.03.24|, , , , , ,

 17年1月に米大統領に就任したトランプ氏は、「アメリカ・ファースト」をスローガンに、従来の通商政策を見直す方針を打ち出している。就任早々、環太平洋経済連携協定(TPP)からの離脱を宣言する大統領令に署名し、北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉も表明した。多額の貿易赤字を問題視し、選挙期間中には中国の為替操作国認定や、高率の関税導入の可能性にも言及しており、世界的な保護主義の広がりやその悪影響...

インタビュー:トランプ政権で朝鮮半島は緊張激化

2017.01.23|, ,

 シリーズ企画「米新政権とアジア」の第8回(最終回)は米朝関係はじめ米国の朝鮮半島政策に詳しい米ジョージ・ワシントン大学のヤン・C・キム名誉教授に、トランプ政権の発足が朝鮮半島情勢に与える影響などについて聞いた。 ヤン・C・キム(Young C.Kim)氏 米ペンシルバニア大学で博士号取得。朝鮮半島などの国際政治が専門で、米ジョージ・ワシントン大学ではシグールアジア研究所の所長なども務...

インタビュー:米中は経済・安保両面で摩擦が増大

2017.01.16|

 シリーズ企画「米新政権とアジア」の第7回は、北東アジアの国際関係に詳しい天津外国語大学(中国)の姜龍範教授に、トランプ政権の発足が米中関係や北東アジア情勢に与える影響などを聞いた。 姜龍範(Jiang Longfan)氏1960年、中国吉林省生まれ。延辺大学を卒業し、同大学で博士号(世界史)取得。同大学の中朝韓日関係史研究所長、大学院長などを経て2014年から現職。天津外国語大学では東...

インタビュー:米ロ改善は日ロ関係にもプラス

2017.01.04|

 シリーズ企画「米新政権とアジア」の第6回は、ロシアの出身で、ロシア経済や極東地域の動向に詳しい福井県立大学経済学部のアンドレイ・ベロフ教授に、トランプ政権の発足がロシアの東方政策や日ロ関係に与える影響などについて聞いた。 ...

インタビュー:米韓の戦時統制権問題への波及懸念

2016.12.19|

 シリーズ企画「米新政権とアジア」の第5回は、韓国政府で中央情報部(KCIA)北朝鮮情報局長や南北関係を担当する統一相などを歴任した康仁徳・慶南大学極東問題研究所碩座教授に、トランプ政権の発足が朝鮮半島情勢に与える影響などを聞いた。 康仁徳(カン・インドゥク)氏 1932年、平壌生まれ。韓国外国語大学ロシア語科卒業、韓国中央情報部(KCIA)に入り、北朝鮮情報局長、心理戦局長などを歴任...

インタビュー:関係発展へ日米同盟の「再発明」を

2016.12.08|

 シリーズ企画「米新政権とアジア」では第4回から、関係国の有識者へのインタビュー内容を紹介する。今回は米ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院(SAIS)ライシャワー東アジア研究センター所長で、米国の代表的な東アジア専門家であるケント・E・カルダー同大学院教授に、トランプ氏のアジア政策の方向性などを聞いた。 ケント・E・カルダー氏 1948年生まれ。米ハーバード大学でライシャワ...

対北朝鮮、圧力強化で中国にもプレッシャー

2016.11.25|,

 トランプ政権のアジア政策のうち、中国政策とともに大きな焦点になるのが核実験やミサイル発射を繰り返し、安全保障上の脅威を高める北朝鮮への対応だ。軍事オプションを含め従来以上に強硬な姿勢で臨むのか。直接対話による解決を目指すのか。中国の協力はどう取り付けるのか。新政権の朝鮮半島政策は日本周辺の安全保障環境を一変させ、日本の安保政策や北東アジア政策に新たな対応を促す可能性がある。 【第3回の...