東アジアのリスクと経済安保

2023.03.23|,

報告書(A4、152頁)ご購入はこちらから  公益社団法人日本経済研究センター(JCER)は、2022年度のアジア研究報告書『東アジアのリスクと経済安保』をまとめました。  ロシアによるウクライナ侵攻で世界の分断がさらに進み、東アジア情勢への影響が注目されています。日中国交正常化50周年の2022年、当センターは両国の有識者による国際ウェビナーを開催。そこで展開された分断のリスクやリスク軽減の...

東アジアリスクと日中関係

2022.03.22|,

報告書ご購入はこちらから  公益社団法人日本経済研究センター(JCER)は、2021年度のアジア研究報告書『東アジアリスクと日中関係』をまとめました。  東アジアが様々なリスクにさらされています。台湾海峡や朝鮮半島などの伝統的な安全保障リスクだけではありません。「新冷戦」とも称される米中の大国間競争の影響が地域の経済や産業、科学技術、文化、教育など多方面に及んでいます。ウクライナ情勢などもから...

「その他」の台頭、フィンテックが牽引

2021.10.26|, , ,

 ユニコーンの世界で米中以外の「その他」の国の比率が上昇している。ユニコーン数の激増、評価額の「巨大化」とメガコーンの増加に続く新しいトレンドが、「その他」の台頭による地域分散の加速である。その背景にはデジタル技術によって金融サービスを変革するフィンテック系企業の興隆がある。さらに国境に縛られないブロックチェーン(分散型台帳)や仮想通貨関連のスタートアップにもベンチャーキャピタル(VC)が積極的に...

ユニコーン800社超え、デカコーンも倍増

2021.10.20|, , , ,

 コロナ禍下のテック株ブームでスタートアップの上場が相次ぐ中、未上場のユニコーンの世界はどう変化しているのか。上場によるユニコーンリストからの「卒業」の増加でその数は減少したと思いきや、実はプライベートな株式市場にも資金が流入し、「新規」加入も急増してユニコーン数は大幅に増えている。どのような国・地域、産業分野に新しいユニコーンが誕生しているのか。評価額が上昇したスタートアップはどこか。連載企画「...

アフガン情勢、再び不安定化へ―米軍撤退で力の均衡崩れる

2021.07.13|, , ,

 世界を震撼させた米同時テロとそれに続く対テロ戦争(アフガニスタン戦争)開戦から今秋でまる20年―――。米バイデン政権は同時テロと同じ9月11日までにアフガニスタンから米軍を完全撤退させる方針を発表、最大の拠点だったバグラム空軍基地をアフガン政府に引き渡すなど、8月末にも前倒しで撤退が完了する見通しだ。最大で10万人規模の兵力を張り付けていた米軍は事実上アフガンから手を引くことになるが、その後始末...

米中デカップリングとサプライチェーン 

2021.03.29|,

 公益社団法人日本経済研究センター(JCER)では、2020年度のアジア研究報告書『米中デカップリングとサプライチェーン』をまとめました。  米国と中国の経済を切り離すデカップリング(分断)の動きが続いています。「新冷戦」とも呼ばれ、世界一の座をめぐって激しさを増している大国同士の競争に、2019年末からの新型コロナ危機が輪をかけました。  バイデン米大統領は中国を「最も重大な競争相手」と位置...

米中技術覇権競争と日本

2020.03.24|,

 公益社団法人日本経済研究センター(JCER)では、2019年度のアジア研究報告書『米中技術覇権競争と日本』をまとめました。  米国と中国の技術覇権競争が激しさを増しています。トランプ大統領が仕掛けた米中の貿易戦争は2020年1月に「第1段階の合意」に達しましたが、最先端のハイテクをめぐる大国同士の攻防はこれからが本番です。  日本経済研究センターでは、日本経済の分析や予測に不可欠な「アジア研...

貿易戦争

2020.01.22|, , , , ,

「Asian Economic Policy Review(AEPR)とは アジア経済に関する諸問題を多角的に取り上げ、政策形成につながるメッセージを英文で世界に向けて発信します。年2回発行です。 出版社のAEPRページ(Wiley Online Library内)へはこちらから AEPRについてもっと詳しく知りたい方はこちらから 今号の概要  長期化している米中貿易戦争は、...

北朝鮮の経済改革の方向に変化の兆し

2020.01.14|,

 非核化をめぐる米朝の駆け引きが続く中、北朝鮮が年をまたいで政策転換の構えを見せている。金正恩委員長は昨年末の朝鮮労働党の会議で核実験や米本土を射程に収める大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射の再開を示唆するとともに、経済改革や経済運営でも軌道修正を示唆した。金正恩時代になってからの北朝鮮は市場を活用する姿勢も見られたが、トップの発言からは制裁の難関を「正面突破」するため、国による統制を強化する方向...

再燃する北朝鮮への国連制裁緩和論議

2019.12.19|, , ,

 北朝鮮が米国との非核化協議の期限として一方的に宣言した「年末」が迫り、米朝の駆け引きが激しさを増している。北朝鮮が軍事的緊張を高めて譲歩を引き出そうとする「瀬戸際戦術」に回帰する一方、米国は圧力強化で対抗する可能性を示唆。朝鮮半島情勢が再び緊張するリスクが高まる中、中国とロシアは国連安保理に制裁の一部緩和を求める決議案を提出した。米朝両国による神経戦と並行して、北朝鮮に対する制裁の緩和論議が一部...