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中国・アジアウォッチ シリーズ企画「2022年、注目のユニコーン都市」 (4)

テルアビブ、サイバーセキュリティ系が集積

―ロンドン、ベルリン、シンガポールはフィンテック

上原 正詩
  主任研究員

2022/03/08

 ユニコーン輩出潜在力で2位となったテルアビブ、4位のベルリン、7位のロンドン、9位のシンガポールの欧州・アジアの都市のスタートアップ生態系を紹介する。テルアビブはサイバーセキュリティ系、ベルリン、ロンドン、シンガポールはフィンテック系の集積が特徴である。シンガポールはフィンテックの中でもブロックチェーン関連のスタートアップが多く集まる。

【ポイント】

  1. 潜在力2位のテルアビブはサイバーセキュリティ系のスタートアップが集積する。クラウドサービスのセキュリティを手掛けるウィズ、クレジットカード不正利用防止のフォーターなどだ。地元と欧米のVCが入り組んでスタートアップに投資する。
  2. 4位のベルリン、7位のロンドンは海外送金、保険などフィンテック系が多い。ベルリンはターゲット・グローバル、ロンドンはローカルゲートという地元VCが活躍する。
  3. 9位のシンガポールもフィンテック系が多く、特に仮想通貨・ブロックチェーン関連が目立つ。シンガポール政府系のVCが多くのスタートアップに出資する。