2021.04.28|デジタル通貨, ASEAN, イノベーション
カンボジアは20年10月28日、スマホを使った小口決済システム「バコン」の運用を正式に開始した 。バコンはプロジェクト及びシステムの名称で、アンコールワット遺跡群にある9世紀に建造された寺院の名前に由来する。カンボジアの現地通貨リエルだけでなく、国内で広く流通する米ドルも取り扱っている。人口1600万人規模のカンボジアで、20年12月末までの約2カ月間で5万人ほどが利用したという。
【ポイ...
2021.04.26|デジタル通貨, インド, イノベーション
インドではスマートフォンから支払い・送金が簡単にできる小口決済インフラ「統合決済インターフェース(UPI=United Payments Interface)」が2016年4月に導入され、急速にキャッシュレス化が進んでいる。UPIはスマホを通じて365日24時間、リアルタイムの銀行口座間送金を可能にする決済システムだ 。200以上の銀行やノンバンクが参加しており、異なる金融機関間の送金ができる。...
2021.04.22|中国, デジタル通貨, イノベーション
コロナ禍が世界のキャッシュレス化を後押ししている。アジアは比較的コロナ禍の被害が小さいが、中央銀行主導で小口デジタル決済インフラを整備する動きが活発化している。中国のように中銀デジタル通貨(Central Bank Digital Currency=CBDC)発行に向けて本格始動した国もある。シリーズ企画「デジタル通貨と競争政策」では中国、インド、そしてカンボジアの事情を探り、決済イノベーション...
2019.11.05|フィンテック, デジタル通貨, イノベーション
ハッシュハブ共同創業者兼CEO、平野淳也氏 シリーズ企画「『ウェブ3.0』が拓く世界」の第3回は、日本のブロックチェーン関連企業ハッシュハブ(東京・文京)の平野淳也共同創業者兼最高経営責任者(CEO)。
東京大学本郷キャンパス近くでブロックチェーン技術(分散型台帳技術=DLT)に特化したコワーキングスペースの運営と開発・コンサルティングを手掛けており、このほど企業向けにDLTシステム構築支援サ...
2019.10.31|イノベーション, フィンテック, デジタル通貨
コンセンシスの創業者ジョセフ・ルービン氏 シリーズ企画「『ウェブ3.0』が拓く世界」の第2回は米コンセンシス(ConsenSys)の創業者ジョセフ・ルービン氏。ルービン氏はヴィタリック・ブテリン氏らとともにイーサリアム・プロジェクトを始めた創設メンバーの一人。イーサリアムの発行で莫大な富を築いた。私財を投じてコンセンシスを立ち上げ、イーサリアムで動く様々なアプリケーションソフトウェア「ダップス(D...
2019.10.29|イノベーション, デジタル通貨, フィンテック
イーサリアムを考案したヴィタリック・ブテリン氏 ブロックチェーン技術(分散型台帳技術=DLT、Distributed Ledger Technology)への関心がアジアを含めた世界中で高まっている。暗号通貨取引所からの巨額流出事件などで日本では批判的な見方も多いが、「インターネット以来の発明」などとも言われる。米フェイスブックがDLTなどを使ったデジタル通貨「リブラ」の発行を主導する一方、カンボ...
2019.03.29|デジタル通貨, ブロックチェーン, フィンテック
【第4回のポイント】
「クリプトバレー」の一角、リヒテンシュタインがスイスへの対抗軸を打ち出している。共同オフィスが2018年にできたほか、世界初の「ブロックチェーン法」が19年に制定予定で、政府も企業誘致に熱心だ。
ほかの欧州の小国も分散型台帳技術(DLT、ブロックチェーン)への取り組みに前向きだ。エストニアは行政データの管理全般にDLTを使う。
リベルランド(国連未加盟)は...
2019.03.29|デジタル通貨, ブロックチェーン, フィンテック
【第3回のポイント】
英国は分散型台帳技術(DLT、ブロックチェーン)を基盤とした暗号通貨で、世界の金融センターともいえる存在となっている。暗号通貨による資金調達(イニシャル・コイン・オファリング、ICO)の累計件数や調達額、さらに暗号通貨の取引所数で世界一を誇っている。
英中部のハル市は世界初の地域暗号通貨を導入し、地域経済の活性化につなげている。リバプール市では間もなく二酸化炭...
2019.03.28|デジタル通貨, ブロックチェーン, フィンテック
【第2回のポイント】
分散型台帳技術(DLT、ブロックチェーン)で最先端を走るのがスイスだ。750社以上のスタートアップが集まり「クリプトバレー」を形成する。その中核は東部の小都市ツークで約390社が集結。隣接する商業都市チューリッヒと共にスイスDLT産業のハブとなっている。
ツークに企業が集積する磁力となっているのが、同地域に本拠地を置くイーサリアム財団。DLTの基本プログラムを...
2019.03.28|デジタル通貨, ブロックチェーン, フィンテック
ブロックチェーン技術が注目されている。「分散型台帳技術(DLT、Distributed Ledger Technology)」とも呼ばれ、売買記録などのデータを一元的に集中管理するのではなく、暗号化してネットワーク上に分散して共有・保存する。データの改ざんが難しく安全で、かつ低価格でシステムの構築ができると期待されている。DLTはデジタル空間における送金や決済など資金のやり取りの記録する技術とし...