エネルギーの脱ロシアには5年程度の時間

2022.07.25|, , , ,

 日本経済研究センターは7月12日(火)に第28回会合を開き、ロシアによるウクライナ侵攻後の脱炭素社会実現、エネルギーの安定供給について大手発電会社の幹部を招き、議論した。足元では欧州諸国がロシアに依存していた石炭を市場から調達しており、価格高騰が収まる気配はない。天然ガスの脱ロシアもLNG(液化天然ガス)基地がなく、5年程度の時間は必要だろう。ロシアも欧州以外にガスを供給するルートを本格的に開拓...

デジタル時代の安保体制、検討が急務~ウクライナ侵攻で浮き彫り

2022.05.17|, , ,

 日本経済研究センターは5月12日(木)に第25回会合を開き、ウクライナ侵攻で課題が浮き彫りになったデジタル時代の安全保障とインターネットのあり方について議論した。武力行使と同時に基幹インフラなどへのサイバー攻撃、偽情報の流布、戦況の見える化などロシア、ウクライナの双方からデジタル技術が投入されるハイブリッド戦争になっており、デジタル技術やネット利用の基本ルールを根本から揺さぶっている。日本全体の...

ウクライナ侵攻後の日本経済

2022.03.30|, , , , , , ,

総論の英訳を掲載しています。こちらをご覧ください。

新型肺炎で膨らむ北朝鮮の経済リスク

2020.02.12|, , ,

 新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済に影を落とす中、中国と国境を接する北朝鮮も対応に追われている。ウイルスの流入を防ぐため中国やロシアとの国境を事実上封鎖。経済面で後ろ盾となってきた中国との取引も大幅に縮小しているもようで、再建途上にある北朝鮮経済への打撃は必至だ。核ミサイル開発に伴う国連制裁とのダブルパンチで、経済発展を公約に掲げる金正恩政権にとって痛手は避けられない情勢だ。 【第14回の...

再燃する北朝鮮への国連制裁緩和論議

2019.12.19|, , ,

 北朝鮮が米国との非核化協議の期限として一方的に宣言した「年末」が迫り、米朝の駆け引きが激しさを増している。北朝鮮が軍事的緊張を高めて譲歩を引き出そうとする「瀬戸際戦術」に回帰する一方、米国は圧力強化で対抗する可能性を示唆。朝鮮半島情勢が再び緊張するリスクが高まる中、中国とロシアは国連安保理に制裁の一部緩和を求める決議案を提出した。米朝両国による神経戦と並行して、北朝鮮に対する制裁の緩和論議が一部...

ロシア極東で日ロの経済協力論議が加速

2016.10.12|,

 ロシアの極東地域における日本とロシアの経済協力をめぐる論議が活発になってきた。リード役は政治・経済両面の理由から東方シフトを強めるプーチン大統領と、ロシアとの経済協力を戦後日本外交の残された懸案である北方領土の返還の呼び水にしようとしている安倍晋三首相。  両首脳は会談を重ね、官民による新たな話し合いの枠組みもスタートした。しかし、この地域の開発や経済協力には課題が多く、官民の温度差も指摘され...

北東アジアの経済連携

2015.03.25|, , , ,

 公益社団法人日本経済研究センター(JCER)では2014年度の国際経済研究報告書「北東アジアの経済連携――戦後70年、変わる経済地図」を刊行しました。  日中韓に極東ロシアやモンゴルなどを加えた北東アジアは大きな潜在力がありながら政治的・歴史的な理由で経済協力があまり進んでこなかった地域ですが、最近はエネルギー、物流、金融などを中心に新たなネットワーク形成の動きが活発になっています。欧州連合(...

北東アジアの経済連携

2015.03.25|, , , ,

報告書ご購入はこちらから  公益社団法人日本経済研究センター(JCER)では2014年度の国際経済研究報告書「北東アジアの経済連携――戦後70年、変わる経済地図」を刊行しました。  日中韓に極東ロシアやモンゴルなどを加えた北東アジアは大きな潜在力がありながら政治的・歴史的な理由で経済協力があまり進んでこなかった地域ですが、最近はエネルギー、物流、金融などを中心に新たなネットワーク形成の動きが活...