日本経済研究センター経済予測班では、経済予測・分析の中で見えたトピックスに焦点を絞ったリポート、「経済百葉箱」を創刊します。経済はしばしば気象にたとえられますが、「百葉箱」はご存知のように、気温や湿度を正確に測定するための箱であり、「観測」の原点となる存在です。本リポートは随時掲載します。
雇用所得環境の先行きを考えていく上で、本稿では次の2 点に焦点を当てる。第一は、春闘を巡る情勢である。その際、身近な物価上昇が視野に入ってきていることと関連付けて実質賃金の動向について考えている。第二は、雇用の伸び悩みには景気の回復力の弱さや期待成長率の低下が多分に影響している。もっとも、雇用のミスマッチが雇用回復を阻んでいる面もあり、この点を検証していく。.