日本経済研究センター経済予測班では、経済予測・分析の中で見えたトピックスに焦点を絞ったリポート、「経済百葉箱」を創刊します。経済はしばしば気象にたとえられますが、「百葉箱」はご存知のように、気温や湿度を正確に測定するための箱であり、「観測」の原点となる存在です。本リポートは随時掲載します。
▼ポイント▼●2016年半ばから始まる世界的なIT(情報技術)サイクルの拡大はスマートフォン(スマホ)需要がけん引。米アップルの新型スマホ発売に伴い、足元の拡大サイクルは2018年前半まで持続する見込み。●足元のITサイクルは、製造工程に応じて日本・台湾・韓国・中国で国際分業体制が構築されていることが特徴。日本は集積回路(IC)に加え、半導体製造・検査装置の製造に強みを持つ。●中長期的にも、PCやスマホ以外の幅広い製品への半導体デバイス搭載が需要を下支えしよう。世界的なサイクル拡大の恩恵を享受するためにも、日本はあらゆるモノがネットにつながる「IoT」向け半導体市場の開拓に力を注ぐべきだ。