トップ » 研究リポート » 経済百葉箱

経済百葉箱 第65号

日本経済研究センター経済予測班では、経済予測・分析の中で見えたトピックスに焦点を絞ったリポート、「経済百葉箱」を創刊します。経済はしばしば気象にたとえられますが、「百葉箱」はご存知のように、気温や湿度を正確に測定するための箱であり、「観測」の原点となる存在です。本リポートは随時掲載します。

着実に高まる新興国リスク
― 経常収支赤字国(インドネシア、タイ、ブラジルなど)に留意せよ ―

2013年10月10日発表

西村敏 、<監修>短期予測班:愛宕 伸康、増島 雄樹
百葉箱

13年5月、米連邦準備理事会(FRB)バーナンキ議長による量的緩和第3弾(QE3)の年内縮小への言及を機にリスクマネーの縮小懸念が強まり、新興国売り(通貨安、株安、長期金利高)が発生。この先、リーマン・ショック、欧州債務危機に続く第3の新興国ショックが起きるのか。本稿では、新興国に対する資金フローに焦点を当て、検証する。

▼ ポイント ▼
●13年5月下旬からのFRBの資産買い入れプログラム縮小(Tapering)観測に伴う新興国からの資金流出の規模は、リーマン・ショック時より小さいが、欧州債務危機(米国債格下げ)時より大きい。新興国の経済成長の減速、資金の先進国への逆流が影響している可能性が高い。
●また、投資家による新興国間の選別も進んでいる。こうした選別は、特に経常収支赤字の度合いや外貨準備の多寡を材料に行われている可能性が高い。
●現在、新興国からの資金流出は一服しているが、経常収支赤字が続くインドネシア、ブラジル、インド、そして足元で経常収支赤字が定着しつつあるタイでは、米国の金融緩和政策の縮小にともなう波乱リスクが引き続き高いと考えられる。
●今のところ、豊富な外貨準備や国際的な流動性供給プログラムにより、金融危機に発展する可能性は低いが、構造問題への取り組みが先送りされれば、通貨危機発生のリスクが次第に高まって行く可能性には留意が必要だ。

全文全文



経済百葉箱 番外編 2018 (2018/7/3 発表)
「経済百葉箱」は当センター経済予測班による分析リポートです。このうち「番外編」は、新年度から研修を開始した企業・団体からの派遣研究生が、「第一弾」としてまとめたリポートです。 第174回改訂短期経済予測(SA174R、2018年6月8日公表)第44回中期経済予測(2018年3月23日公表)を踏まえ、3班に分かれて、異なるシナリオを描きました。 短期担当の2班は、米国とその他主要国との貿易戦争を起点とした「景気低迷シナリオ」と、中国経済の「量」から「質」へのシフトが周辺国経済に好影響をもたらす「好景気シナリオ」を示しました。中期担当の班は、無形資産の活用による成長シナリオを示しました。
詳細はこちら
短期予測@:「外需」を失い、日本経済は失速へ―米国発の貿易戦争が深刻化―
短期予測A:アジアの成長を取り込む日本経済―中国経済の「量から質への変革」に勝機―
中期予測@:無形資産拡充で生産性向上へ―中小企業を導く2つのチカラ―

△このページのトップへ

バックナンバー

掲載日 タイトル 筆者
2018.6.15 ユーロ圏改革は道半ば
―なお残る危機の芽、独仏連携が進展のカギ―
本田幸久
<監修>短期経済予測主査:佐々木 仁、総括:宮ア 孝史
2018.3.29 現実的か「ベーシックインカム」導入
―働き方改革を後押しする一方策の可能性も―
佐藤 貴憲
<監修>短期経済予測主査:佐々木 仁、総括:宮ア 孝史
2018.3.26 仮想通貨が持つ新たな可能性
―主役交代、ビットコインからブロックチェーンへ―
加茂 健志朗
<監修>短期経済予測主査:佐々木 仁、総括:宮ア 孝史
2018.3.26 設備投資で労働生産性は高まるか
―情報通信技術の更なる有効活用を―
伊藤 佑隼
<監修>短期経済予測主査:佐々木 仁、総括:宮ア 孝史
2018.3.26 欧州新規制は市場の歪みを生む懸念も
―MiFID2およびMiFIRの意図せざる悪影響とは―
鈴木 智也
<監修>短期経済予測主査:佐々木 仁、総括:宮ア 孝史
2018.3.26 資産運用業が増幅する金融リスク
―危機の伝播断ち切る規制・リスク管理強化を―
加賀美 慶太、鈴木 智也
<監修>短期経済予測主査:佐々木 仁、総括:宮ア 孝史
2018.2.27 中国過剰債務の裏に潜む金融リスク
―理財商品の損失補てんは銀行に深刻な打撃も―
宮 康平、種藤 誠也
<監修>短期経済予測主査:佐々木 仁、総括:宮ア 孝史
2018.2.27 19年消費増税前の駆け込みは2.4兆円
―反動減による景気底割れは回避―
伊藤 佑隼、三林 新太郎
<監修>短期経済予測主査:佐々木 仁、総括:宮ア 孝史
2018.1.16 新興国経済のリスク耐性を評価する
―頑健性増すが、一部に脆弱性あり―
浦尾 恭正、セブラ・エミリー、真鍋 和也
<監修>短期経済予測主査:佐々木 仁、総括:宮ア 孝史
2018.1.16 労働の設備代替進みにくい対人サービス
―新技術活用と働き手確保が急務―
加茂 健志朗、増川 雄二
<監修>短期予測班主査:佐々木 仁、副主任研究員:宮ア 孝史
2017.11.9 ITサイクル拡大の持続性を探る
―短期はスマホ、中長期はIoT向け需要がけん引―
横尾 明彦、佐々木 瑛司、西岡 啓佑、村橋 賀雄
<監修>短期予測班主査:佐々木 仁、副主任研究員:宮ア 孝史
2017.11.9 残業時間削減は利益率を高めるか
―パネルデータを用いた実証分析―
安藤璃人
<監修>短期予測班主査:佐々木 仁、副主任研究員:宮ア 孝史
2017.10.30 米国賃金の伸び悩みの背景を探る
―循環・構造面からみた4つの仮説―
加茂健志朗
<監修>短期予測班主査:佐々木 仁、副主任研究員:宮ア 孝史
2017.10.20 景気との連動性薄れる所定外労働時間
―残業規制が影響、時間当たり生産性向上が不可欠―
本田幸久
<監修>短期予測班主査:佐々木 仁、副主任研究員:宮ア 孝史
2017.8.24 強みを活かし、再生なるか関西経済
―カギは成長産業強化と訪日客需要の取り込み―
浦尾恭正
<監修>短期予測班主査:佐々木 仁、副主任研究員:宮ア 孝史
2017.3.29 豪州の長期安定成長は偶然か、必然か
―海外労働者の活力と開放経済の恩恵を享受―
堅川 陽平、齋藤 麻菜
<監修>短期予測班主査:佐々木 仁、研究員:高野 哲彰
2017.3.28 中国経済のリバランスが左右するアジア経済
―国際的な波及効果は多角的な検証を―
浦尾 恭正、柏原 舞、坂根 悠治、佐々木 将夫
<監修>短期予測班主査:佐々木 仁、研究員:高野 哲彰
2017.3.7 パートの就業調整促す「壁」解消を
―一体的な見直し必要な税・社会保険制度―
田崎智之
<監修>短期予測班主査:佐々木 仁、研究員:高野 哲彰
2017.1.12 銀行部門の構造問題が欧州経済の足かせに
―金融危機再燃のリスクは低下―
堅川 陽平、吉田 昌弘
<監修>短期予測班主査:佐々木 仁、研究員:高野 哲彰
2017.1.10 不確実性の高まりが招く設備投資の先送り
― 政策の予見可能性と成長期待の向上を ―
宮崎敦行
<監修>短期予測班主査:佐々木 仁、研究員:高野 哲彰
2016.12.5 世界経済の減速で弱まった原油安の恩恵
―原油価格の変動に左右されにくい経済構造の構築を―
齋藤 麻菜、高野 哲彰
<監修>短期予測班主査:佐々木 仁
2016.11.9 消費回復のカギ握る将来不安の解消
―防衛意識の高まりと高齢無職世帯の増加が消費を下押し―
坂根悠治
<監修>短期予測班主査:佐々木 仁、研究員:高野 哲彰
2016.10.14 雇用ミスマッチの改善に女性・高齢者が一役
―幅広い労働者の活躍を後押しする社会を―
浦尾恭正
<監修>短期予測班主査:佐々木 仁、研究員:高野 哲彰
2016.10.4 強靭化する自動車産業のサプライチェーン
―過去の教訓が活かされた熊本地震の復旧対応―
堅川陽平
<監修>短期予測班主査:佐々木 仁、研究員:高野 哲彰
2016.7.19 ミンダナオ、比経済の新成長拠点になるか
―新大統領就任で脚光 農業集約、新産業に成長余地―
南 毅
<監修>主任研究員:牛山 隆一
2016.6.21 訪日観光 「脱・爆買い、リゾート地化」を目指せ
―中国人の消費ブーム一服、豪州人の観光にヒントあり―
南 毅
<監修>短期予測班主査:竹内 淳、研究員:高野 哲彰
2016.6.20 消えたサービス物価の季節性
―2%の物価上昇に不可欠な大幅賃上げ―
高野 哲彰
<監修>短期予測班主査:竹内 淳
2016.3.18 エネルギー価格低下局面で粘る消費者物価
―雇用環境の改善が企業の値上げ姿勢を下支え―
北村尚夫
<監修>短期予測班主査:竹内 淳、副主任研究員:松岡秀明
2016.3.16 「デットガバナンス」が中小企業を強くする
―インセンティブ付き信用保証制度による転廃業促進―
肝付卓也
<監修>短期予測班主査:竹内 淳、副主任研究員:松岡秀明
2016.3.11 大震災から5年、被災地の経済自立が課題に
─復興需要下支えも人手不足がネック─
小川優典、樋口周一、藤原由佳子
<監修>短期予測班主査:竹内 淳、副主任研究員:松岡秀明
2016.3.4 尾を引くリーマン・ショック時の若年失業問題
―官民に見直し迫る雇用者重視の政策―
樋口周一
<監修>短期予測班主査:竹内 淳、副主任研究員:松岡秀明
2016.2.5 米国インフレ2%達成は可能か?
―原油安が期待インフレ率に低下圧力―
武久太一
<監修>短期予測班主査:竹内 淳、副主任研究員:松岡秀明
2016.1.7 フィリピン経済、出稼ぎと事業受託を源に高成長維持
―歯止めが必要な人材の海外流出―
南毅
<監修>短期予測班主査:竹内 淳
2015.10.30 円安で高まる高齢世帯の実感物価
―年齢・年間収入階級別物価指数による検証―
高野哲彰
<監修>短期予測班主査:竹内 淳、副主任研究員:松岡秀明
2015.10.13 日本の輸出の重荷となる内外の構造要因
―TPP締結は数少ない輸出底上げのチャンス―
小川優典
<監修>短期予測班主査:竹内 淳、副主任研究員:松岡秀明
2015.9.29 15年基準CPI改定の影響は軽微か
―市場の混乱回避へ基準年変更の廃止も一案―
井上恵理菜
<監修>短期予測班主査:竹内 淳、副主任研究員:松岡秀明
2015.9.28 中国の真の実質GDP(Real Real GDP)を探る
―7%成長は、5%前後の可能性―
松岡秀明
南毅
田原健吾
<監修>短期予測班主査:竹内 淳
2015.7.6 橋下流に学ぶ財政再建の手順
―身内を切る姿勢が支持集める―
高橋元氣
<監修>短期予測班主査:竹内 淳、副主任研究員:松岡 秀明
2015.4.8 欧州諸国に学ぶ駆け込み・反動の抑え方
―消費増税の価格転嫁に日欧の差―
高野哲彰
菊池紘平
井上里菜
<監修>短期予測班主査:竹内 淳、副主任研究員:松岡 秀明
2015.3.31 スイス中銀の通貨・金融政策を擁護する
―為替相場の上限設定・撤廃はスイスに適切な判断―
赤尾朋子
<監修>短期予測班主査:竹内 淳
2015.3.27 景気回復下、失業率の低下余地はあるか
―事務職のミスマッチ解消が不可欠に―
小川健太郎
齋藤愛美
<監修>短期予測班主査:竹内 淳、副主任研究員:松岡 秀明
2015.3.26 韓国輸出産業の強さの源泉を探る
―日本は貿易領土競争で出遅れ、交易条件も不利―
箕輪智一
中原悠希
<監修>短期予測班主査:竹内 淳、副主任研究員:松岡 秀明
2015.3.25 実質賃金伸び悩みの背景に日本特有の要因
―米独と比較、著しい交易条件の悪化―
宮嶋宏臣
井上里菜
<監修>短期予測班主査:竹内 淳、副主任研究員:松岡 秀明
2015.3.20 手放しで評価できないアベノミクス下の株高
―2000年代半ばの上昇局面から、リスク許容度は高まらず―
大森浩史
<監修>短期予測班主査:竹内 淳、副主任研究員:松岡 秀明
2014.10.28 「円転コスト」の低下が加速させるマイナス金利
―フォワード市場のドル資金不足が背景に―
平田智士
<監修>短期予測班主査:竹内 淳、副主任研究員:田原 健吾
2014.10.24 価格上昇品目数は増加も、「2%」までは距離
― 品目別動向から見る消費者物価の行方―
菊池紘平
<監修>短期予測班主査:竹内 淳、副主任研究員:田原 健吾
2014.10.17 増税後の消費動向は“東高西低”
― 低所得者層の抑制姿勢が格差の背景に ―
大恊註l
<監修>短期予測班主査:竹内 淳、副主任研究員:田原 健吾
2014.10.1 「正常化」は道半ばの欧州金融市場
― ユーロ崩壊リスクは減退したが、ECB依存は変わらず ―
宮嶋宏臣
<監修>短期予測班主査:竹内 淳、副主任研究員:田原 健吾
2014.4.2 電気機器に見る日本の貿易構造の変化
― 円高修正でも輸入超過が常態化 ―
小泉俊一郎
森脇敬介
高橋えり子
<監修>短期予測班主査:愛宕 伸康、主任研究員:小野寺 敬
2014.3.31 金融政策による物価上昇に潜むリスク
― 円安頼みの物価上昇には限界、成長戦略で前向きの循環を ―
登地孝行
<監修>短期予測班主査:愛宕 伸康、総括:増島 雄樹
2014.2.28 消えた公共投資の行方
― 12年度確報は大幅下方改定だが、13年度の改定は上振れも ―
大澤慶宏
笠原裕作
<監修>短期予測班主査:愛宕 伸康、総括:増島 雄樹
2013.12.18 欧州経済が直面する2つの日本化
― 「賃下げ」と「銀行の貸し渋り」で忍び寄るデフレリスク ―
北松円香
野洋介
<監修>短期予測班:愛宕 伸康、増島 雄樹
2013.12.17 賃上げなくして物価目標の達成なし
― 実質賃金ギャップを使ったCPI計測 ―
藤川衛
<監修>短期予測班:愛宕 伸康、増島 雄樹
2013.11.12 デフレ脱却には実質賃金ギャップの改善が必要
― 実質賃金ギャップの計測とその含意を探る ―
越川正太
小泉俊一郎
<監修>短期予測班:愛宕 伸康、増島 雄樹
2013.10.10 着実に高まる新興国リスク
― 経常収支赤字国(インドネシア、タイ、ブラジルなど)に留意せよ ―
西村敏
<監修>短期予測班:愛宕 伸康、増島 雄樹
2013.9.10 消費税率引き上げの影響再考
― 3つの引き上げ方式は一長一短、財政規律への信認がカギ ―
笠原裕作
菊地秀朗
藤川衛
増島雄樹
<監修>短期予測班:愛宕 伸康
2013.4.5 国際比較で見る日本のデフレの背景
― デフレ脱却には所定内給与の上昇が鍵 ―
遠藤裕基
坂本勇輝
高橋大輝
<監修>短期予測班:愛宕 伸康、田原 健吾
2012.10.4 消費税率の引き上げは景気悪化を通じて税収を減らすのか
― 1997年の引き上げが景気・税収へ及ぼした影響は軽微 ―
遠藤 裕基
<監修>短期予測班:愛宕 伸康、田原 健吾
2012.10.4 消費税率引き上げによる駆け込み需要について
― 13年度は実質GDPを0.7%押し上げ(個人消費0.5%、住宅投資0.2%) ―
近藤 正人、坂本 勇輝
<監修>短期予測班:愛宕 伸康、田原 健吾
2012.9.5 米国の「日本化」に潜む軽視できないリスク
― 資産効果の低下と移民流出リスクの高まりが成長の重しに ―
上條 瞬
藤田 剛史、増島 雄樹
<監修>短期予測班:愛宕 伸康
2012.6.8 欧州債務問題の背景にある2つの病根
― 「ユーロの制度欠陥」と「不動産バブルの崩壊」で高まる長期停滞リスク ―
岡圭佑
寺田昇平
高橋えり子
<監修>短期予測班:愛宕 伸康、増島 雄樹
2012.3.27 日本が陥った『デフレの罠』のメカニズム
― 価格据え置きの“呪縛”、金融政策では解けず ―
上田翔一
高久玲音
<監修>短期予測班主査:愛宕 伸康
2012.3.9 東北に求められる「元通り」ではない復興
―局所的な「復興特需」に隠れる長期的な下落トレンド―
上田翔一
金子昌弘
高見浩輔
皆川篤
<監修>短期予測班:愛宕 伸康、増島 雄樹
2012.3.6 国内設備投資の回復は本物か
―不確実性は徐々に解消へ、中小企業設備投資の急回復はその兆し―
黄田和宏
<監修>短期予測班:愛宕 伸康、増島 雄樹
2012.2.17 『デフレだから円高になって当然』は本当か
山本啓介
<監修>短期予測班: 愛宕 伸康
2012.2.10 インフレ警戒のもとで減速が続く中国経済
― 金融緩和は漸進的に、物価安定には時間 ― 
上田翔一
皆川篤
高久玲音
<監修>短期予測班: 愛宕 伸康、増島 雄樹
2012.1.27 定着する「生活防衛消費」が小売を下支え
― POSデータに映る震災後の消費行動と企業の対応 ―
高見浩輔
<監修>短期予測班: 愛宕 伸康、増島 雄樹
2012.1.13 節電下の増産、今夏は難しく
―原発停止で燃料費増大へ―
新美陽大
<監修>短期予測班主査:愛宕 伸康
短期予測班総括:増島 雄樹
2011.10.28 「フラット35S」1%優遇の着工押し上げ効果は累積10万戸程度
―足元では復興需要も寄与、ただし本格化はこれから―
山本啓介
<監修>短期予測班主査:愛宕 伸康
短期予測班総括:増島 雄樹
2011.3.30 住宅着工が中期的に減少する中での、メーカーの生き残り策
−団塊ジュニアの持家取得が一巡した後は、多様化する住宅需要の掘り起こしが急務
金成玲子
澤大輔
山上美都樹
<監修>短期予測班主査:竹内 淳一郎
2011.3.29 生き残り模索する邦銀:アジア市場での失地回復の可能性
−収益力強化には海外での融資拡大、国内での貸出増に向けた掘り起こしが急務
竹村裕一郎
<監修>短期予測班主査:竹内 淳一郎
2011.3.28 資源高のもたらす消費者物価への影響
−原油高は農産物高よりも転嫁が進むが、デフレ脱却には要時間
風間春香
<監修>短期予測班主査:竹内 淳一郎
2011.3.24 インフレ抑制に向け難しい舵取りに迫られる中国経済
−金融の漸次引き締めでは力不足。一層の元高誘導と財政緊縮も必要
上原卓
<監修>短期予測班主査:竹内 淳一郎
2011.3.24 中国への依存を薄める観点でも、インド経済に要注目
−目立つ出遅れ、官民連携で成長取り込め
朝倉啓介
<監修>短期予測班主査:竹内 淳一郎
2011.3.11 米国経済見通しをなお慎重にみる3つの理由
−労働市場や住宅市場の改善の遅れに加え、原油高が家計部門回復の重しに
片平幸伸
<監修>短期予測班主査:竹内 淳一郎
2011.3.11 雇用所得環境を考える上での2つの視点
−実質賃金下落、雇用のミスマッチ拡大が家計の重しに
竹村裕一郎
<監修>短期予測班主査:竹内 淳一郎
2011.2.21 「過剰感緩和」なのに雇用が増えない理由
−製造業の生産の海外移転、派遣労働規制が足かせ
風間春香
<監修>短期予測班主査:竹内 淳一郎
2011.1.20 2011年、米国経済を覆う11の「日本化」現象
−信用バブル崩壊の傷深く、オバマ減税への過大な期待は禁物
川手伊織
<監修>短期予測班主査:竹内 淳一郎
2011.1.11 自動車業界は緩やかな増産へ、景気後退の引き金とはならず
−残すは電子部品業界。在庫調整が進展すれば、晴れて生産は「足踏み」脱却へ
藤山光雄
<監修>短期予測班主査:竹内 淳一郎
2010.11.5 景気左右するIT市場、需要構造変化で調整深刻化は回避
−新興国需要と新最終製品の登場が救世主も、日本は地盤低下の恐れ
鹿庭雄介
片平幸伸
<監修>短期予測班主査:竹内 淳一郎
2010.11.4 低迷が続く民間建設投資の今後の展望
−建設業界、厳しい環境も、高度な技術力で商機つかめ
風間春香
<監修>短期予測班主査:竹内 淳一郎
2010.10.13 即効性期待ならシニア層への消費喚起策
−生活防衛に走る現役世代と対照的、消費「楽しむ」世代
藤山光雄
<監修>短期予測班主査:竹内 淳一郎
2010.10.7 新興国経済評価の二極化、際立つアジア地域の躍進
−設備投資ブームを取り込む好機、EPAなど官民協働が不可欠
上原卓
朝倉啓介
<監修>短期予測班主査:竹内 淳一郎
2010.10.4 中国のストライキ多発の背景と本邦企業への教訓
−「経営判断の現地化」不可欠、対中進出後発組の非製造業も迅速な対応を
川手伊織
<監修>短期予測班主査:竹内 淳一郎
2010.9.24 中国景気の減速をどうみるか:警戒?楽観?
−当局が「想定した」過熱の抑制後、2012年の共産党大会に向け景気は再加速
川手伊織
<監修>短期予測班主査:竹内 淳一郎
2010.9.22 社会保障費の自然増を鵜呑みにしてよいか
−積算根拠の開示と理解が、最大の歳出項目の抑制への第一歩
石原淳
<監修>短期予測班主査:竹内 淳一郎
2010.7.28 欧州財政危機のもたらす3つの副作用
― 動揺はひとまず封じたが、銀行不安の霧は晴れず ―
川手伊織
<監修>短期予測班主査:竹内 淳一郎
2010.7.22 国内産業空洞化の加速を示唆した6月短観
― 迫る企業の11年度投資計画策定、政府は迅速な対応を ―
後藤達也
<監修>短期予測班主査:竹内 淳一郎
2010.4.16 アニマル・スピリットは海外へ
−国内事業の環境悪化が「空洞化」を加速させる懸念
新庄晶太
鹿庭雄介
2010.4.6 米国経済 短期経済予測(2010年1-3月期〜2012年1-3月期)
−消費に期待できず頼りは外需にドル安
嶋崎俊
松岡秀明
<監修>短期予測班主査:竹内 淳一郎
2010.3.23 企業収益回復も設備投資には点火せず
−過去の過剰投資と成長期待の低下が重石に
後藤達也
<監修>短期予測班主査:竹内 淳一郎
2010.3.17 日本経済、「踊り場」入り回避の理由
−良好な輸出環境、世界的なIT分野の堅調持続がピンチを救う
川手伊織
<監修>短期予測班主査:竹内 淳一郎
2010.1.29 蔓延するデフレ、「スパイラル」でなく「長期化」にこそ警戒を
−価格破壊が進展、家計の「デフレ期待」に円高が拍車
川手伊織
永田隼
<監修>短期予測班主査:竹内 淳一郎
2010.1.26 新興国に先行利上げ国、先進国の「出口戦略」と異なる事情
−バブルの輸出論に与せず、自国に望ましい政策運営の継続を
小林拓哉
舘祐太
<監修>短期予測班主査:竹内 淳一郎
2010.1.14 中小企業の苦境の要因、金融より需要不足やデフレ
−金融含めた救済策から、自立に向けた総合的政策への転換必要
嶋崎俊
<監修>短期予測班主査:竹内 淳一郎
2010.1.12 IT部門が示す新年の日本経済の“3つの姿”
−韓国対比での出遅れ、設備投資回復の遅れ、景気踊り場入りの可能性
後藤達也
<監修>短期予測班主査:竹内 淳一郎
2010.1.7 失業率の思わぬ低下、主婦の労働参加増が一因
−1人当たり賃金は低下、マクロの所得環境の改善には至らず
小林直樹
<監修>短期予測班主査:竹内 淳一郎
2010.1.6 欧州の景気回復に「6つの重石」
-ギリシャなど南欧諸国に新たな火種、7つめの重石へ
櫻井俊文
川手伊織
<監修>短期予測班主査:竹内 淳一郎
2010.1.5 米国経済 短期経済予測(2009年10-12月期〜2012年1-3月期)
−手詰まり感を背景とするドル安政策も、効果薄くリスク大
植中雄司
<監修>短期予測班主査:竹内 淳一郎
2009.12.25 更なる悪化が見込まれる米国の雇用情勢
安部直樹
2009.12.25 米国経済:やはりジョブレス・リカバリーは避けられず
−サービス部門の雇用吸収力、いつになく弱い公算大
植中雄司
2009.10.2 景気回復で先行の韓国、成長戦略としてFTA締結を加速
−日本、新政権には内政、通商のバランスよい展開期待
松岡秀明
2009.9.25 日本企業の雇用調整は速まったのか
−不況下では労働保蔵、先行きの雇用改善の重石に
川手伊織
2009.9.18 米国景気の回復をいつになく緩慢とみる一つの理由
−金融システムの回復なしに本格的な景気回復なし
小林直樹
2009.9.18 米国経済 短期経済予測(2009年7-9月期〜2011年1-3月期)
−景気回復はあくまで緩慢、加えて潜む下振れリスク
新庄晶太
2009.9.9 自動車取得促進策 日独での明暗は何ゆえか
− 入念な制度設計と時宜を得た導入に向け事後的検証を
佐々木真澄
2009.9.8 新政権、低金利安住の財政運営にリスク
−国債市場の需給バランス維持は難しく
後藤達也
2009.7.7 日独、外需依存の限界を露呈
−金融面での不均衡の蓄積が軽度でも、先進国で最大の落ち込み
田原健吾
2009.6.26 金融要因の影響強まる商品市場
安部直樹
2009.6.22 当面続くデフレ経済
佐々木真澄
2009.6.12 住宅市場、09、10年度ともに100万戸割れへ
−供給サイドの悪化要因は徐々に和らぐも、需要の下押し続く
新庄晶太
2009.6.12 低空飛行続く国内生産 設備の調整圧力に
新庄晶太
2009.6.11 楽観できぬ米個人消費、家計の調整圧力強まる
小林直樹
2009.4.14 日米で異なる自動車販売不振の背景
−構造的問題を抱える日本国内の販売不振
白築忠明
2009.3.10 「100年に1度の危機」、昭和恐慌に探す処方箋
−戦前データが示す景気後退と回復の一例
黒沼勇史
2009.1.21 拡大する2つの雇用統計の乖離
−雇用者報酬、4兆円の過大推計?
長沼俊洋
2009.1.13 米国、家計の過剰債務の主役は高所得層
安部直樹
2009.1.13 米住宅ローンの過剰負債、解消に10年の恐れ
小林辰男
2009.1.5 「東欧」がカギ握る欧州経済の浮沈
−相互依存、転じて負のスパイラルに
黒沼勇史
△このページのトップへ