日本経済研究センター経済予測班では、経済予測・分析の中で見えたトピックスに焦点を絞ったリポート、「経済百葉箱」を創刊します。経済はしばしば気象にたとえられますが、「百葉箱」はご存知のように、気温や湿度を正確に測定するための箱であり、「観測」の原点となる存在です。本リポートは随時掲載します。
▼ ポイント ▼中国の消費者物価指数は、構成品目の3割を食品が占め、金融政策の効果が出難い構造となっている。したがって、金融引き締め効果は、「実質成長率押し下げ」→「インフレ率低下」の順にラグを伴って現れることを確認。政情不安につながりかねないインフレに対する当局の警戒感は強く、引き締め方針への転換は素早い一方、緩和方針への転換はインフレ率が沈静化しつつあることを確認しながら漸進的に行われる傾向がある。したがって、金融政策の方針は昨年11月に緩和方向に転換したものの、それまでの引き締め効果が12年入り後もしばらく続くと考えられ、実質成長率は減速を続ける可能性が高い。.