日本経済研究センター経済予測班では、経済予測・分析の中で見えたトピックスに焦点を絞ったリポート、「経済百葉箱」を創刊します。経済はしばしば気象にたとえられますが、「百葉箱」はご存知のように、気温や湿度を正確に測定するための箱であり、「観測」の原点となる存在です。本リポートは随時掲載します。
▼ポイント▼●わが国の労働市場は量・質ともに改善傾向にある。失業率と欠員率の関係を示すベバリッジ曲線は、近年は内側へシフトし、労働需給のミスマッチが改善している可能性が示唆される。●ミスマッチ改善には、医療・福祉といった業種で求められる女性ならではのスキル・経験と、生産現場などで求められる高齢者の多様な経験・高スキルへのマッチングが改善し、女性と高齢者の労働参加が拡大していることが関係している。●労働力人口の減少に直面するわが国は、性別・年齢層に限らない幅広い労働者の雇用ミスマッチを継続的に改善させて、人手不足や産業構造の転換に柔軟に対応していくことが重要だ。