日本経済研究センター経済予測班では、経済予測・分析の中で見えたトピックスに焦点を絞ったリポート、「経済百葉箱」を創刊します。経済はしばしば気象にたとえられますが、「百葉箱」はご存知のように、気温や湿度を正確に測定するための箱であり、「観測」の原点となる存在です。本リポートは随時掲載します。
▼ ポイント ▼●関西経済の地盤沈下が叫ばれて久しい。もっとも、近年は、製造業およびサービス業ともに強みを持つ成長分野がみられ、再生の兆しが窺える。●製造業では、電子部品・デバイス工業と電気機械工業の生産増加が顕著で、生産指数(2010年基準)の水準は全国平均を上回る。ただし、世界の半導体や電化製品の需要は変化が激しく、先行きに注意が必要だ。●サービス業では、訪日外国人(インバウンド)需要が盛り上がり、観光地は活況を呈している。内需依存に限界があったインフラ事業やテーマパークなどのレジャー・エンターテインメント産業も息を吹き返している。●今後の関西経済の発展を占う上では、医療などのライフサイエンス分野等、成長が見込まれる産業の強化とインバウンド需要の確実な取り込みがカギになる。